元宝塚の月組トップスターで女優の紫吹淳が、小野ゆり子主演のフジテレビ系ドラマ『天誅~闇の仕置人~』(毎週金曜19:57~20:54)の第6話(2月28日放送)で、初の悪役に挑戦したことが20日、明らかになった。
本作は、戦国時代の武将に仕えていた女忍者・サナ(小野ゆり子)が、現代にタイムスリップし、"闇の仕置人"として警察権力の及ばない悪を追い詰めていく物語。28日に放送される第6話では、幼稚園のママ友から仲間外れにされる恐怖を利用したボスママが、ママ友たちに高価なバッグを売りつける「ママ友詐欺」を描く。紫吹が演じるのは、ボスママ・山田雅江役。最近では、舞台やドラマ以外にもバラエティに出演するなど活躍の幅を広げている紫吹だが、悪役を演じるのは今回が初となる。
ボスママで詐欺の実行犯という悪役は、紫吹にとって「いじめる芝居は難しいですよね。どっちかというといじめられてきた方なので"ちょっとかわいすぎ"と監督に言われました(笑)」と一筋縄ではいかなかった様子。「普段は舞台とテレビって違うので、舞台っぽくならないように気を付けるんですが、このドラマに関しては監督から"誇張して演じていい"と言われたので加減を考えつつ演じました」と明かし、「人生初の経験が多かったです(笑)。でも、新たな自分が発見できて楽しんで演じられました」と充実感をうかがわせた。
一方、ボスママのターゲットにされる幼稚園のママ・安藤夏帆を演じるのが、小林綾子。同局の連続ドラマ出演は、時代劇以外では初。サナと契約を交わした正子を演じる泉ピン子とは、国民的ドラマ『おしん』で共演した間柄でもある。今回の出演について小林は「声をかけていただいてうれしかったです」と喜び、「実は私、意外といじめられる役って多いんですよ(笑)」とコメント。泉との共演は「心強かったです」と後押しとなったようで、「大先輩として特に尊敬していますし、すぐに現場の雰囲気をつかんで演じていらっしゃるのはさすがだなと思いました」と称賛の言葉を送っていた。