日本政府観光局(JNTO)は19日、2014年1月の訪日外国人数(推計値)を発表した。それによると、1月の訪日外国人数は前年同月比41.2%増の94万3,900人となり、1月として過去最高を記録した。単月としては、2013年7月(100万3,000人)に次ぐ2位だった。

VJ(ビジット・ジャパン)事業によるプロモーション、東南アジアでの査証緩和の効果に加え、円安傾向に伴う割安感、ショッピング需要の増加などが追い風になったという。

国・地域別に見ると、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、インド、米国が、1月として過去最高を記録したほか、豪州は年間を通じ、単月としても過去最高を更新した。

2014年1月 訪日外客数(JNTO推計値)(出典:日本政府観光局Webサイト)

中華系人口の多い市場では、1月末から始まった旧正月休暇での訪日旅行の需要が増え、大きく伸長。うち、中国は前年同月比115.3%増の15万5,700人と、5カ月連続で単月として過去最多となった。韓国は原発汚染水に係る現地報道の影響を受け、2013年10月以降マイナスが続いていたが、同9.0%増の25万5,500人と、4カ月ぶりにプラスに転じた。

豪州はスキー旅行の需要が拡大したことから、前年同月比18.1%増の3万7,400人と、2カ月連続で過去最高を更新。欧州市場は過去最高には届かなかったものの、おおむね2桁の堅調な伸びとなった。