浅田真央選手、フリーで巻き返しなるか(画像はイメージ)

ロシアで開催中のソチ五輪で20日未明、フィギュアスケート女子シングルのショートプログラム(SP)が行われた。日本勢はエースの浅田真央選手が55.51で16位とまさかの出遅れ。鈴木明子選手が8位(60.97)、村上佳菜子選手が15位(55.60)でのスタートとなった。首位は前回覇者である韓国のキム・ヨナ選手(74.92)。注目のフリーは21日0時より開始予定(時間はすべて日本時間)。

浅田選手は「オリンピックの魔物」に飲み込まれてしまったのだろうか。悲願の金メダル獲得へ向けて臨んだSPは、55.51で30人中16位という結果に終わった。演技終了後はうつむき気味で、笑顔はどこにもなかった。

特にジャンプに精彩を欠いた。代名詞であるトリプルアクセルは回転不足とジャッジされたうえに転倒。続く3回転フリップも回転不足と判断されて基礎点を伸ばせず、技術点は22.63。技術点だけで、キム・ヨナ選手に16.4点も離された。前回バンクーバー五輪の金メダリストと銀メダリストの明暗がくっきりと出るSPになってしまった。

ただ、下を向いている時間はない。21日0時からはフリーの演技が始まる。ネット上では「残念だけどここは切り替えてフリーに臨んでほしい」「浅田真央頑張れ! フリーは楽しく彼女らしく舞ってほしい」などの激励のコメントが見られている。

また、昨年末に現役を引退したフィギュアスケート仲間である安藤美姫さんは、自身のツイッターで「トリプルアクセルに挑む姿は本当に凄いと思います。優雅な彼女にしかできない雰囲気を魅せてくれました。まだ明日があります。悔いなく自信を持って滑って輝けますように!!! 考え過ぎず小さい頃のように…」(原文)とエールを送っている。

「集大成」と位置づけたソチ五輪も残すところはフリーのみ。滑走順は第2グループ最後の12番目。最後は浅田選手らしい演技で締めくくってほしいと、多くのファンが望んでいるはずだ。