ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンは18日、同社の調査結果から、アジアでは依然として優れたスキルを持った人材が不足しており、これが要因で効果的な事業活動を損なう恐れがあるとするコメントを発表した。

同調査は、「2014年度版ヘイズ給与ガイド」の一環として2,600社を対象に実施したもの。それによると、95%の企業が今後スキル不足により、効率的な事業運営が損なわれる恐れがあると回答した。このような状況に対処するため、スキルが不足している分野については、68%の企業が優れた技能を持った海外の候補者の採用や支援に前向きな回答をしたという。

営業・マーケティング、エンジニアリング、人事、経理・財務などの分野では、上級管理職の候補者が非常に不足していることが判明。また、営業・マーケティング、エンジニアリング、経理・財務、技術関連、IT、オペレーションなどの分野では、ジュニアレベルから中堅レベルの管理職候補者についても、適切な人材を採用することが非常に難しくなっていることがわかった。

同社リージョナル・ディレクターのジョナサン・サンプソン氏は、人材不足が採用担当者にとって大きな課題となっていると指摘。さらに今後も高度な技能を持った人材の需要は続くと見られることから、賃金水準引き上げの圧力がかかると分析している。