俳優の市原隼人が伝説のボクサー・ファイティング原田を演じるドラマ『「黄金のバンタム」を破った男~ファイティング原田物語~』(フジテレビ系 2月22日21:00~23:10)で、プロボクサーの"激闘王"八重樫東選手と"怪物"井上尚弥選手が俳優デビューを果たし、市原が八重樫&井上選手が所属するジムを訪れたことが18日、明らかになった。
2020年東京決定記念 大型シリーズ企画「1964-2020時代の目撃者」第2弾として放送される同ドラマは、「永遠の0」「海賊とよばれた男」などのベストセラーで知られる人気作家・百田尚樹の傑作ノンフィクションを原作とする実話ドラマ。日本人で初めて二階級制覇を成し遂げ、1960年代の日本を熱狂させた伝説のボクサー・ファイティング原田の半生を描く。百田作品が地上波で映像化されるのは初めて。
先日、ロンドン五輪・金メダリストの村田諒太選手の出演が発表されたが、WBC世界フライ級王者・八重樫東選手とOPBF東洋太平洋ライトフライ級王者・井上尚弥選手も出演することが明らかに。村田とともにトリオで俳優デビューを飾る。
主演の市原は18日、八重樫選手と井上選手が所属する神奈川・横浜市の大橋ボクシングジムをサプライズで訪れ、4月6日のW世界戦が決まった両選手を激励。ドラマにカメオ出演した2人とは昨年12月のドラマ撮影以来の再会となり、市原は「まずはご自身のために、そして日本の未来のために、お2人の試合を見て夢や希望を抱く方がたくさんいらっしゃると思います。そんな方々の気持ちを忘れずにリングに立ってほしい。そして、試合を見てるお客さまを笑顔にしていただけたらと思います。悔いの残らないように頑張って下さい」とエールを送った。
両選手は市原演じる原田政彦(ファイティング原田)が所属する笹崎ジムの練習生役として出演。初のドラマ撮影に挑んだ八重樫選手は、「すごく緊張しました。演技って難しいですよね(笑)。ボクシングやってる方がぜんぜん楽でした。監督から『(お茶を)おいしそうに飲んでくれ』って言われたんですけど、『どうやっておいしそうにするんだろう』って悩みました」と苦戦したという。そして、主演の市原について「すごく好青年で。市原さんが出ているドラマは見てましたしすてきな方でした」と印象を語った。
一方、井上選手は「ボクシングの試合とは違った緊張感があって、監督さんの雰囲気とか現場の雰囲気とか経験できて楽しかったです。このぐらいの役だったらまた出てもいいかもしれないです(笑)。短い出演時間ですが、走るシーンをぜひ注目してください」と初の芝居経験にもまったく動じない大物っぷりを見せた。
なお、同ドラマには、主演の市原のほか、原田政彦の母・原田ヨシ役で伊藤蘭、同じく姉・サダエ役で内山理名、父・恒作役で平田満、政彦が所属する笹崎ジム会長・笹崎たけし役で片岡鶴太郎など実力派俳優が共演する。
また、ドラマ放送日の2月22日を"黄金のボクシングDAY"と銘打ち、マカオで行われる村田のプロ3戦目の試合とのコラボレーションを予定。ドラマ直前に『ダイヤモンドグローブSP 村田諒太(三迫)×カルロス・ナシメント(ブラジル)~金メダリスト村田諒太プロ第3戦inマカオ~』(フジテレビ系 19:57~20:54)を生中継で放送する(延長対応あり)。