日本ギガバイトと日本AMDは15日、東京・秋葉原のツクモパソコン本店にて「GIGABYTE & AMD DetonatioNゲームイベント」を開催した。イベントでは、GIGABYTEやAMDから最新パーツの紹介と解説が行われたほか、ゲーミングチーム「DetonatioN」をゲストに招いて、ゲームプレイのデモなどを行った。

ツクモがゲーミングチームをサポート

Project White 代表取締役の鈴木淳一氏

さて、本イベントに先だって2月7日に、TSUKUMOブランドでPCや周辺機器を販売するProject Whiteとゲーミングチーム「DetonatioN」はパートナーシップ契約を締結した。

両者が共同で日本国内におけるe-sports競技の活性化や認知度向上に向けて活動するほか、ツクモのゲーミングPC「G-GEAR」のDetonatioN向け特別バージョンを提供するといったサポートを行っていくとしている。

Project White 代表取締役の鈴木淳一氏は「日本有数のマルチゲームチームであるDetonatioNを応援することで、ゲーム市場を盛り上げたいと考え今回の契約になった」と説明。サポートの第一弾として、AMDに加え、Project Whiteと同じくDetonatioNとパートナー契約を結んでいる日本ギガバイトの協力を得て、専用モデルを提供したという。

続けて鈴木氏は、「Project Whiteは社員にゲーマーも多く、オリジナルPCも22年と古くから手がけている。G-GEARでは、こだわりのパーツを使用することで耐久性も優れている」とアピールした。

DetonatioNコンセプトモデル。ミドルタワーで比較的すっきりした構成

主な仕様は上記の通り、APU/GPUにはAMDチップを採用したGIGABYTE製品を使用

内部画像。CPUクーラーはリテールを使用しているようだ

DetonatioN専用モデルはAMDプラットフォームを採用

日本AMD ストラテジック・アカウント セールス本部 ディレクターの稲川公裕氏

DetonatioN専用モデルでは、AMDの最新APU「A10-7850K」とRadeon R9 270のほか、GIGABYTEのゲーミングマザーボード「G1.Sniper A88X」を搭載する。

日本AMD ストラテジック・アカウント セールス本部 ディレクターの稲川公裕氏は、A10-7850KとRadeon R9 270を採用した、DetonatioN専用モデルの高いパフォーマンスを強調する。

また稲川氏は、現在A10-7850Kの市場在庫が不足していることについて、「ご迷惑をかけている」とお詫びの言葉を述べつつも、「品不足に関してはすぐ解消できるように努力中である」と説明した。

AMDはワールドワイドでユニファイド・ゲーミング・ストラテジーを推進しており、ゲームという領域に対してかなり力を入れている。従来のクライアントPCだけでなく、PlayStation 4やXbox Oneといったゲームコンソール、コンテンツ、クラウドに注力する4C戦略で総合的にゲーム業界をサポートするという。

日本ギガバイト ディレクターの中村広志氏

続けて、日本ギガバイト ディレクターの中村広志氏が、同社とDetonatioNの取り組みについて紹介した。日本ギガバイトでは2013年4月にDetonatioNとパートナー契約を締結している。

「GIGABYTEは、マザーボードメーカーの中でも早い時期からゲーミング向けの製品をサポートしている。今日はプロのゲーマーがどのようにプレイを行うのか見てほしい」と述べた。

日本ギガバイトと日本AMDによる製品紹介については、下記の記事を参照してほしい。

■日本ギガバイトと日本AMDの製品解説はこちら
【レポート】GIGABYTEとAMDが雪の秋葉原で最新パーツをアピール - 「GIGABYTE & AMD DetonatioNゲームイベント」

プロゲーマーによるデモンストレーションも

DetonatioN代表の梅崎 伸幸氏

イベントでは参加者によるじゃんけん大会も行われた。13時の回はAMDとGIGABYTEから全部で25個の景品が提供された。週末は大雪に見舞われ、参加者が少ないこともあり、全員が景品をもらえるという太っ腹のイベントとなった。

その後、DetonatioNの代表の梅崎 伸幸氏(LGraN)がDetonatioNの簡単な紹介を行った。DetonatioNは2012年にCounter Strike Onlineのチームとして結成されたが、その後「League of Legends」、「STARCRAFTII」、「World of Tanks」といったe-sportsシーンでも人気の高い各タイトルの選手を迎え入れ、現在マルチゲーミングチームとして幅位広い活動を展開している。

今回デモプレイを行ったnogatann選手

今回のイベントでは国内有数のWorld of Tanksプレイヤーであるtomotti選手が登場する予定だったが「高崎線が雪で運転見合わせ」ということで、nogatann選手によるデモンストレーションが行われた。

2台用意されたPCが余ってしまったということで、イベント参加者からプレーヤーを募ってのデモプレイとなった。World of Tanksは1人でもプレイできるが、今回は小隊で参戦し、15対15のフラッグ戦(全戦車撃破か相手フラッグエリアの占領で勝利)を行った。

nogatann選手は機動性に富むM22:Locust軽戦車を使いフットワークよく移動しつつ的確な攻撃で相手戦車を次々と攻撃し、プロゲーマーの腕前を見せつけていた。

デモプレイ中のnogatann選手。「マイデバイス」を持ち込んでいないようだった

デモプレイ状況。プレゼンで使われた大画面にはnogatann選手の画面が表示されている。右側は一般参加者でWoTで遊んだこともあるとの事

デモ結果画面。チームとしては勝利しており、敵戦車3台を撃破する活躍を見せていたが終盤で撃破されてしまった