中韓合作映画『最後の晩餐』(3月1日公開)の公開を記念して17日、都内で「料理で愛を伝える講座」が行われ、女優の萬田久子と、愛の伝道師であり料理人のベリッシモ・フランチェスコ氏が映画の話や恋愛観について語り合った。
映画『最後の晩餐』は、三つ星シェフと陶器デザイナーという夢のため、5年間の別離契約を結んだ2人の5年後を描いたラブストーリー。伝えたい思いがあるからこそ、大切な人のためにおいしい料理を作り続ける姿が温かな共感を呼ぶ作品となっている。中国では2013年4月に公開され、初日2日間で5億円を超えるヒットを記録。ヒロインは、2011年の中国のヒット作『失恋33天 Love is not blind』に主演したバイ・バイホー、相手役には、台湾最高峰の映画賞である金馬賞の主演男優賞にノミネートされたエディ・ポンが出演する。
「料理で愛を伝える講座」では、萬田とベリッシモ氏の2人が、すでに鑑賞した同映画の感想を述べ、ベリッシモ氏は「とても感動して泣いちゃいました。料理に愛をこめる僕の仕事も同じだし、好きな女性に対して、料理を作って、笑顔をもらえると頑張れるもの、素敵なことですよね」、萬田は「泣かせていただきましたねー。とってもピュアな作品、自分の年齢も忘れて、純粋な気持ちでみることができました。人を好きになる、愛するってすばらしいと本当に思える、すごく良い映画でした」と、2人とも感動を伝えた。
映画で気に入った点については、萬田は「主人公のチャオチャオがとにかくチャーミング! 相手役のリー・シンがあれだけキザなセリフを言っても自然なのは彼女がチャーミングだからですよね」と主人公のキャラクターを絶賛。ベリッシモ氏は「彼が料理するシーン」を気に入ったようで、「自分の20代のころと重なりました、すごく真剣に集中して料理をしていて。これからもぜひ愛しい人に料理を作り続けたいですね」と話した。
主人公たちがお互いの夢のために結んだ、5年間別れるという契約に関しても意見を言い合い、ベリッシモ氏は「考え方はアジア人的だね。イタリアでは5年は待てないね(笑)」と受け入れられない様子。萬田も「私も考えられないわ。明日なんてどうなるかわからないし、その日その日を大切に恋愛していきたいと思うわ」と共感し、「以前は、大阪出身の私、標準語で告白されたいなんて思っていたけど、今はやはり母国語というか大阪弁で『好きやねん』って言われたいですね」と希望していた。
さらに同日、ベリッシモ氏が萬田のために、隠し味にみそを入れたという特製ミネストローネを用意。萬田に振る舞うと「コクがあって、濃厚なんだけどさっぱり。みそがきいてます。これ女性は好きですね!」と大喜び。「今度、ぜひ女子会に料理を作りにきて!」と約束を交わした。