「第18回小田原かまぼこ桜まつり」で公開される間伐材蒲鉾板の小田原城

小田原蒲鉾協同組合は3月、産官学が協力し間伐材蒲鉾板で2立方メートルの小田原城を3棟製作する。

森から海へ、海から人へのサイクルを周知

同市では、適正な間伐により、森の健全な状態を保ち、森から海へと運ばれる山の養分で、海の資源を豊かにする取り組みを実施している。また、同組合は、杉の間伐材で作られた蒲鉾板と、小田原の海から獲れた魚で作る「地魚づくり」蒲鉾を企画。同プロジェクトは、この"森・海・人のサイクル"を広く周知することが目的としている。

同市立三の丸小学校の全生徒から募集した城のデザインをもとに建築士が設計。工学院大学教授が監修し、小学生、大学生、棟梁、建築士、同組合員13社、同市が協力。約3万3,000枚の間伐材蒲鉾板を使用し、2立方メートルの城を3棟再現する。

地元の小学生による小田原城のデザイン(一部)

製作の過程は、3月8日に、三の丸小学校2階の「ふれあい広場」で、小学生と大学生が、基本パーツとなるブロックを製作。 27日と28日の予定で、小田原城址公園の二の丸広場で、建築のプロがパーツを組み立てる。完成品の展示イベントは、29日と30日に同所で開催される「第18回小田原かまぼこ桜まつり」となる。 開催時間は10時から17時まで。