アウンコンサルティングは2月12日、同社が2009年から導入している有給休暇制度「クォーター休暇」の活用状況に関するアンケート結果を発表した。
8割の社員が「満足」と回答
「クォーター休暇」は、社員の仕事と家庭(プライベート)の両立支援のため、2時間単位で取得できる有給休暇。導入から5年が経ち、取得社員数は延べ148名、取得率89%と約9割の社員(※)に活用される制度となった。今回の調査は、在籍社員76名のうち、東京、沖縄に在籍している社員39名を対象に実施している。
現在のクォーター休暇取得率は56%。過去5年間のクォーター休暇取得率89%と比べて低い値となっているが、これは、入社してまだ日が浅い社員も含まれているためと同社は解説している。満足度について尋ねたところ、「満足」が56%、「大満足」が28%と、合わせて8割近い社員が満足しているという結果が出た。
休暇を取得した社員の役職を見たところ、特に役職のない「メンバー(正社員)」が7割を占めた。役職ありなしにかかわらず、取得しやすい雰囲気づくりができていることがわかる。
今までの取得回数は、5回(27%)が一番多かった。次いで10回、3回、1回(同率20%)となっている。取得頻度は、半年に1回(38%)が最も多く、次いで2カ月に1回(24%)、3カ月に1回(19%)となった。取得した時間帯は、16:00~18:00が50%、9:00~11:00が33%で、午前中と夕方が多数を占めた。
取得理由で最も多かったのは、「自分の病気、けがの療養」(29%)で、2位は「家族の病気、けがの看病など」(19%)だった。配偶者や子供を持つ共働き社員は、「学校の行事(個人面談、授業参観等)」、「小学校のPTA活動の当番(児童見守り)」、「市役所や銀行関係の用事」のために活用している。
クォーター休暇を取得していないと回答した社員の理由は、「有給休暇を取得できている」が37%、「2時間休むなら半日もしくは1日休みたい」が33%、「仕事が忙しい」が22%だった。同社は、クォーター休暇を全社員が活用できる休暇制度として、バックアップ体制の更なる強化を図っていくという。
※2009年4月~2013年12月に在籍していた正社員、契約社員の合計社員数167人(役員、監査役、アルバイトは除く)。