説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhoneアプリって安全ですか?」という質問に答えます。

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未知の不具合が存在する可能性を考慮に入れると、100%安全とは言い切れませんが、およそ安全と信じるに足る対策は施されています。脱獄(Jail Break)と称されるシステムを自由に変更できる状態にしないかぎり、アプリを導入したがためにiPhoneのデータが消された、個人情報が流出した、などの問題が生じにくい体制が敷かれています。その安全対策を3点に絞り、説明してみましょう。

  • 人間の手で審査/チェックされている

開発者からAppleへ送信されたアプリは、Appleによる審査を経たうえでApp Storeに公開されます。動作に支障はないか、Appleが定める規約や品質水準を満たしているか、といったチェックは人間により行われ、問題があるアプリはその段階で却下されます。

  • App Store以外からアプリを入手できない

ソフトウェアアップデートとしてAppleが配布するもの、開発者がテスト目的で配布するもの、そして前述した"脱獄"状態のiPhoneを除けば、App Store以外からiOSアプリを入手することはできません。確かに自由度は低くなりますが、Appleの目が行き届かない場所で怪しいアプリを配布することができなくなりますから、結果としてユーザの安全が保たれます。

  • サンドボックス上で実行される

iOSでは、iOS標準装備のアプリを除き、すべてのアプリは"専用区画"内でしかデータを読み書きできないよう制限を設けています(サンドボックス)。つまり、App Storeからインストールしたアプリは、他のアプリやシステム領域に直接アクセスできません。西遊記には、孫悟空がどれだけ飛び回っても釈迦の手のひらから抜け出せなかったエピソードがありますが、サンドボックスの考え方はそれと同じです。

アプリを安全に利用できるよう、iOSやApp Storeにはいろいろな工夫が施されています