パシフィコ横浜で開催された、カメラと写真映像の情報イベント「CP+2014」。NECディスプレイソリューションズのブースでは、4Kの高解像度表示に対応した液晶ディスプレイ「MultiSync EAシリーズ」や、キャリブレーションに対応したディスプレイ製品の展示を行っていた。いずれもカメラマンや印刷関連の業務、デザイナーなどに向けた製品となる。
4K液晶ディスプレイ「LCD-EA244UHD-BK」
23.8型液晶ディスプレイ「MultiSync LCD-EA244UHD-BK」は、4K解像度(3,840×2,160ドット)に対応した製品。2014年5月30日に発売し、価格はオープン、予想実売価格は30万円前後。
MultiSync LCD-EA244UHD-BKは、広視野角のIPS液晶パネルを採用。高精細な写真の細部まで忠実に表現できるので、3D画像に匹敵する臨場感・奥行き感が楽しめるという。フルHD(1,920×1,080ドット)画面を同時に4面表示することも可能。本体サイズはW558.2×D218×H386.7~516.7mm、重量は約7.0kgとなっている。
また、「GB-R」白色LEDをバックライトに採用し、AdobeR RGB相当の広色域を実現した。調光周波数を約23kHzに上げることで、フリッカーの低減も図られている。MultiSync EAシリーズは、このほか32型ワイド、84型ワイドの4K対応液晶ディスプレイも発売を予定しているそうだ。
カラーマネージメントディスプレイ「LCD-PA302W-BK」
ブースでは、29.8型WQXGA(2,560×1,600ドット)AH-IPS液晶パネルを搭載した「LCD-PA302W-BK」の展示も行われていた。色調整を行う機能により、プリンタで出力する印刷物と同じ色をディスプレイ上で再現できるのが特長。画面モードの「PICTURE MODE」では、輝度や白色点、色域や階調特性などを調節したものを、最大5つまで保存できる。
外部カラーセンサを使わずに簡単に色調節できる「MultiProfiler」と、オプションの外部カラーセンサとカラーキャリブレーション・ソフトウェア「SpectraView II」を用いる色調節のどちらにも対応する。