経済産業省は17日、2013年12月の鉱工業指数(2010年=100、季節調整値)の確報値を発表した。それによると、12月の鉱工業生産指数は前月比0.9%上昇の100.1となった。速報値では同1.1%上昇の100.3だった。なお、前年同月比(原指数、以下同)では7.1%上昇の99.9となった。
業種別に見ると、生産の上昇に寄与したのは、はん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業、輸送機械工業などとなった。
出荷指数は前月比0.8%上昇の99.9。速報値は同0.6%上昇の99.7だった。前年同月比では6.3%上昇の100.7。出荷の上昇に寄与した業種は、電気機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、非鉄金属工業などとなった。
在庫指数は前月比0.5%低下の105.6。速報値では同0.4%低下の105.7だった。前年同月比では4.3%低下の105.7。在庫の低下に寄与した業種は、鉄鋼業、輸送機械工業、電気機械工業などとなった。
製品の需要状況を示す在庫率指数は前月比0.1%低下の104.6。速報値では0.1%上昇の104.8だった。また、前年同月比では11.1%低下の101.4となった。
確報と速報を比べたところ、生産は下方修正、出荷は上方修正、在庫、在庫率は下方修正となった。生産の下方修正は、医薬品や橋りょうなどが要因という。
製造工業の稼働率指数は前月比2.2%上昇の101.3(季節調整済)。生産能力指数は同0.1%低下の97.1(原指数)だった。