内閣府は17日、2013年10~12月期の四半期別国内総生産(GDP、季節調整済)速報を発表した。それによると、2013年10~12月期の実質GDP成長率は、前期比(2013年7~9月期)0.3%増、年率換算では1.0%増となった。
4四半期連続のプラス成長となったものの、前期比成長率は7~9月期(前期比0.3%増)と同じで伸びなかった。一方、景気実感に近いとされる名目GDPの成長率は、前期比0.4%増、年率1.6%増となった。
項目別に見ると、民間最終消費支出(個人消費)は、実質0.5%増、名目0.9%増で、このうち、家計最終消費支出は、実質0.5%増、名目0.9%増。持家の帰属家賃を除いた家計最終消費支出は、実質0.5%増、名目1.1%増となった。
民間住宅(住宅投資)は、実質4.2%増、名目5.0%増。民間企業設備は、実質1.3%増、名目1.6%増。民間在庫品増加の成長率に対する寄与度は、実質0.0%減、名目0.0%増だった。
政府最終消費支出は、実質0.5%増、名目0.1%増。公的固定資本形成(公共投資)は、実質2.3%増、名目3.0%増。公的在庫品増加の成長率への寄与度は、実質0.0%増、名目0.0%増となった。
財貨・サービスの輸出は、実質0.4%増、名目1.6%増。財貨・サービスの輸入は、実質3.5%増、名目5.3%増となった。
総合的な物価の動きを示すGDPデフレーターは前年同期比0.4%減と、17四半期連続のマイナス。一方、国内需要デフレーターは同0.5%増と、2四半期連続のプラスとなった。