カメライベントのCP+2014では脇役ながら、PCの周辺機器を扱うメーカーも出展している。ウエスタンデジタルジャパンのブースでは、外付けHDDを中心としたストレージ製品を広く紹介しており、一番アピールしていたのは先日発表されたばかりのポータブルHDD「My Passport Slim」だ。

「ウエスタン」デジタルということで、イベントに登場しているカウガール。手に持っているのは新製品の「My Passport Slim」

My Passport SlimをノートPCに接続しているところ

My Passport Slimは小型ながら、USB 3.0対応で1TBまたは2TBの大容量。ストレージ容量が比較的少ないWindowsタブレットやUltrabookを持ち運ぶとき、My Passport Slimを一緒に携帯するとデジタルカメラで撮った写真のバックアップに有用だ。また、外付けHDD製品はバックアップに使われることが多いため、My Passport Slimには自動バックアップソフトが付属する。この使い勝手の良さも見逃せない。

PC向けの内蔵用ドライブは「WD BLACK2」にとどまっていた。この製品はHDDとSSDが一体になったもので、PCから見ると2つのドライブとして認識される。一般的な9.5mm厚2.5インチSATAのドライブでありながら、120GB SSDと1TB HDDという両方の機能を持つ。SSD側にはOSをインストールして高速性を、HDD側はデータドライブとして大容量性と、1台の2.5インチSATAドライブで両立が図れる。

今回の展示では唯一の内蔵ドライブだった「WD BLACK2」。一般的にノートPCをSSD化すると、HDDよりも記憶容量が少なくなるが、WD BLACK2なら1ドライブでSSDの高速性とHDDの大容量性を両立できる

ネットワークの接続のNAS、特にSMB/SOHO向けとなる「Sentinel S」シリーズは、内部にIntel Xeonプロセッサを使用し、OSはWindows Server 2012 R2 Essentialsを採用と、ハイスペックだ。また、主にMacユーザー向けとなるが、高速転送能力を持つThunderbolt接続の「My Book Thunderbolt Duo」も展示していた。

SMB/SOHO向けNAS製品「WD Sentinel S」シリーズも展示。上位製品の「DS 5100」はIntel Xeonプロセッサを搭載し、管理OSもWindows Server 2012 R2とパワフル

家庭用製品とは異なり、「WD Se」シリーズというハイエンドNAS/データセンター RAID用HDDが使われており、高い信頼性を持つ。一方で、HDDスロットの採用でメンテナンス性が高く、ユーザーによるアップグレードも行える

主にMacで使われているThunderbolt対応の外付けHDD「My Book Thunderbolt Duo」。二台のドライブを備えており、トラブル時のメンテナンス性でも有利