アーク情報システムは14日、削除してしまったデータなどを復元できる「HD革命/FileRecovery Ver.2」を発表した。Professional版とStandard版を用意。2月21日より発売する。Professional版の価格は7,600円(税別)、アカデミック版/ダウンロード版が6,077円(税別)。Standard版の価格は4,743円(税別)、アカデミック版/ダウンロード版が3,791円(税別)。

HD革命/FileRecovery Ver.2

Professional版

Standard版

データの復旧方法には「通常スキャン」と「詳細スキャン」を実装。スキャン先となる対応ストレージは、PC内蔵のHDD/SSD、外付けHDD、USBメモリ、SDメモリーカードなどの各種メモリーカード。

「通常スキャン」は、ファイルシステムにある「削除された情報」をスキャンすることでデータを復元する。「詳細スキャン」では、ドライブをクラスタ単位でスキャン。ファイルシステムを検出してスキャンする方式のほか、指定したドライブを丸ごとスキャンする「直接ファイルの検出」も選択できる。この「直接ファイルの検出」では、従来バージョンより対応拡張子が増加。

対応ファイル形式は、Microsoft Officeのdoc、docx、xls、xlsx、ppt、pptx。画像形式がjpg、bmp、gif、png、tiff。動画形式がavi、mov、mpg、3gp、flv、mp4,wmv。音楽形式がmp3、m4a、wav、aac、ogg、wma。メール形式がdbx、eml、pst、Inbox。その他の形式がzip、pdf、rar、rtfなど。メールソフトで削除したメールを復元できるのが特徴で、Outlook(2000/XP/2003/2007/2010)、Outlook Express、Windowsメール, Windows Liveメール、Thunderbirdに対応している。

また、製品CDからPCを起動し、HDDの状態に影響を与えずデータを復元する機能を搭載する。Windows PEによる起動用CDや起動用USBメモリの作成も可能。「パーティション修復ツール」では、パーティション情報をスキャンし、見えなくなっているだけのデータを見えるように修復する。

Professional版はこれらすべての機能を利用可能。Standard版は「データ復旧」に特化しており、製品CDからの起動、起動用CDなどの作成、パーティション修復ツールなどが省かれている。対応OSはWindows XP(SP3) / Vista(SP2) / 7(SP1) / 8 / 8.1。

なお、圧縮/暗号化パーティションのデータや、Windowsの「ディスクの管理」で認識していないドライブのデータは復元できない。4KネイティブフォーマットのHDDにも対応しないなど、細かい注意点がいくつかある。詳細はアーク情報システムのWebサイトで確認していただきたい。