新生銀行は12日、レノバが出資する特別目的会社(SPC)が大分県玖珠郡九重町に建設する、発電容量合計約25メガワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)に対するプロジェクトファイナンスを組成し、係る融資関連契約を7日に締結したと発表した。

このプロジェクトファイナンスは同行がアレンジし、建設にかかる費用のうち総額約79億円を融資するもの。レノバは再生可能エネルギー事業の開発やプラスチックリサイクル事業を展開し、メガソーラー事業でも、これまでに茨城県潮来市、千葉県富津市および静岡県菊川市の3カ所で発電所を着工もしくは運転開始しており、同件を含め計96メガワットの開発実績を有するという。

一方、同行は、これまでにメガソーラーの分野において、茨城県水戸市、北海道小清水町、静岡県菊川市のプロジェクトをはじめ、多数の案件に対するファイナンスを組成し、合計で約140メガワットのプロジェクトに対するファイナンスコミットを行っているという。

同事業は、メガソーラー開発および案件組成に豊富な実績を持つレノバと同行により組成される2件目のプロジェクトファイナンスになるとしている。また、著しい事業拡大を遂げるレノバの初の単独スポンサーの案件となるという。同行は、キャッシュフローファイナンスというプロジェクトファイナンスの特長を活かし、また、一般社団法人が合同会社の出資者(社員)となるスキームを採用することで、成長企業による大型プロジェクトに対して事業資金を提供することを可能としたという。

同行では、第二次中期経営計画における法人向け業務戦略の一環として、再生可能エネルギー事業を重点分野の一つと定め、2012年度より、メガソーラー事業に対するプロジェクトファイナンスおよびそのアレンジ業務の実績を積んでいる。また、地域振興の観点から、地産地消プロジェクト支援の一環として、地域金融機関と連携した取り組みを積極的に行っているという。

プロジェクトの概要

  • 事業名称:大分県九重町メガソーラー事業

  • 発電容量:約25メガワット

  • 想定年間発電量:2400万キロワット時(一般家庭7000世帯の年間使用電力に相当)

  • 事業主体:合同会社九重ソーラー

  • スポンサー:レノバ

  • 商業運転開始:2015年5月予定