日本経済研究センターは13日、2013年12月の世界景気インデックスを発表した。それによると、12月の世界景気インデックスは前月比0.2ポイント改善のマイナス3.1となり、8カ月連続の「雨」となった。

2013年12月の世界景気インデックス(出典:日本経済研究センターWebサイト)

米国と日本が指数値を押し上げた。米国の景気インデックスは「曇り」。株高や住宅価格上昇による資産効果が小売を後押ししたほか、消費財の輸入が過去最高となるなど内需が堅調だった。生産も製造業、鉱業を中心に伸長した。

日本は「薄日」。前月に引き続き、消費増税前の駆け込み需要の影響で内需は好調だった。また、小売などの非製造業が設備投資をけん引していることや、復興や公共工事の増加による建設向け鋼材の需要増などが生産を押し上げたという。

中国は「雨」。公共投資が減速し、2カ月連続で生産は減少した。一方、雇用情勢の改善による家計の所得水準の持ち直しから、自動車や家電などを中心に小売りが上向き、3カ月ぶりに指数は改善した。

BRICsは4年2カ月ぶりの「嵐」。通貨安による輸入物価上昇がインフレ率を高止まらせており、依然内需は停滞している。インドでは、消費の冷え込みによる需要減少から生産調整が広がるなど、生産も悪化。ブラジルは12カ月ぶりに「雨」に転じた。