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ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンは2月12日、日本のライフサイエンス業界において、医療機器を専門とする営業担当者の需要が非常に高まっていることを発表した。
業界経験を問わず人材を求めている
医療機器専門の営業担当者の需要が高まっている理由として、同社は日本の医療業界は右肩上がりに成長を続けており、それと比例して医療機器関連のメーカーや販売業者の市場が拡大していることを挙げている。毎年のように新型機器が発売され、新製品の発売から医師への売り込み、手術器具の技術指導まで行うことのできる営業担当者の需要が高いという。
このような日本の現状について、同社のリージョナル・ディレクター、ジョナサン・サンプソン氏は「人材が不足しているため、業界での営業経験にこだわらず、ジュニアレベルの候補者を中心に将来性の高い人材を求めるようになっている。医療業界での営業経験を持った人材に限定すると、候補者の関心が十分に得られないという現状に気づき始めているのです」と述べている。
医療プロジェクトマネージャーのニーズも高い
また、多くの企業が2014年中に開始予定のプロジェクトへの投資を進めている。中でも、製品開発全般をリードする役割を担う「医療プロジェクトマネージャー」の需要は高い。英語が堪能でスケジュールや予算が管理でき、がん分野をはじめ、関連する治療分野の十分な知識を持ったプロジェクトマネージャーが求められている。
新薬パイプラインも拡大を続けており、薬剤の承認を取得するために、規制業務(RA)担当者に対するニーズも高い。新薬の発売に向けたさまざまな活動を行い、キー・オピニオン・ドクター(KOL)と円滑なコミュニケーションを図っていく「メディカル・アフェアーズ担当者」は非常に重要になっている。
加えて、製薬会社も医療機器関連企業も、安全管理には大量の情報を伴う作業が必要となる。「GVPやPVの知識があり、大量の書類を処理できる専門の担当者」や、データ入力や報告書作成を行う「安全管理の臨時スタッフ」の需要も高くなっているという。
同社は、毎年4回(4月、7月、10月、1月)採用動向をレポートにまとめて発表している。最新レポートの全文はヘイズ・ジャパンのウェブサイトから確認できる。