4月初旬とみられる正式リリースを前にして、Windows Phone 8.1に関するリーク情報が多数登場して話題になっている。米Microsoftでは先日より一部開発者向けにWindows Phone 8.1 SDKの提供を開始しており、これに関するスクリーンショットとみられるリーク情報がインターネット上で流れている。JavaScriptサポートやVPN対応、SDカードへのアプリのインストール、Windows Storeと共通化されたユニバーサルアプリへの対応など、複数の改良点が見受けられる。
同件はThe Vergeなどが報じている。WP 8.1での通知センターと音声アシスタント搭載の可能性については以前にも報じた通りだが、今回はより機能の詳細が語られている。もともとはReddit上のスレッドでリーク情報として公開されたもので、真偽はともかくとして、ある開発者のコメントと画像でその概要が明らかになった。
次期WP 8.1では、Windows RTとの機能統合でタブレットなど大画面スマートデバイスへの対応が1つのポイントになるとみられており、その前段階にあたる機能搭載がいくつか行われるとみられる。その1つがユニバーサルアプリの存在で、これまでWindows Phone StoreとWindows Storeで別々に機能しており、開発者が個々にターゲットデバイスを定めてストアへの登録を行う必要があったアプリ群が、WP 8.1以降ではユニバーサルアプリとして統一的にストア登録が可能になり、開発における手間が低減されるようになるとみられている。またWindows 8/8.1等で許容されているHTML+JavaScriptベースのアプリケーションコードも許可されるようになり、こうしたアプリのWP 8.1での動作が可能になる。つまり、1つのコードで複数デバイスを同時にターゲットにすることが容易になった。
このほか、Battery Power Senseと呼ばれるアプリごとのバッテリ使用量を計測して管理できるアプリ、VPNサポート、SMSメッセージの標準アプリ以外でのハンドリングや受信通知、SkyDriveからOneDriveへのブランド名変更によるOS全体の名称アップデート、SDカードへのアプリインストール対応など、いくつか重要な変更が加えられている。特にVPNサポートなど、いままで存在しなかったのが不思議なくらいの機能拡充もあり、WP 8.1は本当の意味で"使える"製品へと近付いたのかもしれない。