神奈川・パシフィコ横浜で2月13日より開催されているカメラ関連の展示会「CP+2014」において、SDアソシエーションブースでは、高速伝送規格UHS-I/UHS-II、UHSスピードクラス3規格の説明や、同団体の加盟企業によるSD関連商品のデモが行われている。
SDアソシエーションは、業界指針となるSD規格を策定する業界団体。2000年1月にパナソニック、サンディスク、東芝の3社によって設立された。SDカードを利用する製品を製造・販売するには、SDアソシエーションへの加盟が必要であり、現在では1,000社を超える企業が参加している。加盟団体から有志を募り、複数社で話し合いながら新規格を策定することも。具体的には、SDXCやSDHCなどの規格も複数社による議論の上、策定されたという(説明員)。こうした企業横断的な活動にすることで、メモリーカードやデバイスの相互互換性を実現している。
以下、各展示の様子をレポートする。
UHS-I規格は、最大転送速度104MB/秒の高速伝送規格。ホスト側(リーダー/ライター)もUHS-I対応機器であれば、従来のSDカードに比べて、転送時間が約4分の1となる。ブースではUHS-Iに対応したデジタルカメラの展示や、UHS-Iの転送速度を体感するデモが行われている。
UHS-II規格は、最大転送速度312MB/秒の高速伝送規格。SDカード背面のピンレイアウトを通常の1列から2列に変更し、UHS-I規格の約3倍となる転送速度を実現した。ブースでは、UHS-II規格の説明や、世界初のUHS-II対応デジタルカメラである「FUJIFILM X-T1」(2月15日発売)の展示が行われている。
UHSスピードクラス3規格は、2013年11月に発表された新規格。UHSスピードクラス1の3倍となる最低速度30MB/秒を実現しており、4K/2Kなどの高画質・高精細の動画データを記録するのに適している。ブースでは、UHSスピードクラス3規格の説明や、4K動画撮影機能を備えたミラーレス一眼カメラ「LUMIX DMC-GH4」の参考展示が行われている。
このほか、近距離無線技術のTransferJetやUHS-II対応のホストコントロ―ラICなどについては、ブースで開催されたセミナーと合わせて、別記事で紹介する。