ソフトバンクは2月12日、2014年3月期第3四半期決算説明会を開催した。売上高は4兆5,617億円(前年比194%)、営業利益は9,242億円(同146%)、純利益は4,882億円(同158%)だった。決算説明会に登壇した孫正義ソフトバンクグループ代表は「売上高、営業利益、純利益、全ての指標で他社を上回っている」と胸を張って報告した。ソフトバンク最大の危機と目されたNTTドコモのiPhone販売も乗り切ったようだ。
説明会の冒頭、孫社長は会社の経営を山登りになぞらえ「後ろを振り返ると随分高いところまで登ってきたな、と思うことがある」と切り出した。
創業して30数年、上場して20年が経つが、創業当時のことを昨日のことのように感じるという。この20年間で、売上高は100倍の6兆円以上に、営業利益は300倍の1兆円以上に、時価総額は50倍の9兆円規模にまで成長した。
もっとも、米スプリント社を買収するなどし、グローバル展開も視野に入れる同社。時価総額の世界ランキングは81位とのことで、孫社長は「まだまだ業績は伸ばしていける。これから本格的な拡大期に入っていく」とし、同社のさらなる成長を約束した。
なお、第3四半期決算の業績にはスプリント買収などの影響を含む。過去最高の94%増となった売上高はスプリント事業の1.7兆円を、10期連続最高益の49%増となったEBITDA(営業利益 償却前)はスプリント事業の0.2兆円を、8期連続最高益の46%増となった営業利益にはガンホー、ウィルコムの子会社化に伴う一時益2,539億円を含んでいる。