バレンタインデーのある2月は、恋する女子にとっては勝負の月だ。意中の相手を振り向かせるためには、電話やメールで存分にアピールしたいところだが、スマートフォンを使っているなら、通話のしすぎには注意が必要だ。

現在、主要3キャリアから販売されているLTE対応スマートフォンでは、無料通話分がなく、通話料が21円/30秒と割高な料金プランが一般的となっており、通話をする機会が多いと毎月の利用料金が高額になる可能性がある。ファッションやコスメ、グルメなど、他にもお金を使いたい女性にとっては、スマートフォンの利用料金の負担ばかりが大きくなるのは防ぎたいところだろう。

そこで本稿では、Androidスマートフォンでの利用を想定し、女性のための通話料を節約する方法について考えていきたい。

無料通話・チャットアプリの定番「LINE」

スマートフォンの通話料を節約する方法として、最初に考えられるのは、チャットアプリとして定番の「LINE」の活用だ。様々なイラストのスタンプを使ってテキストメッセージをやりとりできるLINEは、今やキャリアメールに代わる存在となっており、友達や恋人とのコミュニケーションにLINEを活用している女性も多いだろう。LINEでは、アプリ同士で音声通話やビデオ通話が無料で利用できるため、いつもチャットでやりとりしている相手との通話にはLINEを活用することで、通話料を削減できるはずだ。

チャットアプリ「LINE」の無料通話を活用して通話料を削減

パケット通信を利用して音声通話やビデオ通話ができる

ちなみに、KDDIの「LTEプラン」やソフトバンクの「ホワイトプラン」では、同一キャリア内の通話が1時から21時まで無料となっているため、それらの無料通話を利用するという方法もあるが、キャリアや時間帯が限定されているのがネックだ。LINEの場合、相手のキャリアに関係なく、21時以降も無料で通話できるため、夜遅くまで話し込みたいときなどにも最適だ。

なお、LINEでの音声通話やビデオ通話は、電話回線ではなく、パケット通信を利用するため、通信状況が悪い場合には音声の遅延が発生したり、通話品質が劣化することがある。また、LTEや3Gでビデオ通話などを利用しすぎると、パケット定額サービスの通信量の上限に達してしまう可能性があるため、自宅ではWi-Fiを利用するなど注意したほうがよいだろう。

アプリ同士の無料通話に加え、電話番号にも発信できる「Viber」

LINEの無料通話は便利だが、あくまでアプリ同士の通話であり、相手がスマートフォンユーザーで、LINEをインストールしている場合のみ有効だ。そこで、固定電話やフィーチャーフォンなどに電話をかける際に、通話料を節約する方法として候補になるのが、無料通話アプリの「Viber」だ。同アプリは、LINEと同様にアプリ同士で無料通話やチャットが可能だが、さらに有料通話機能"Viber Out"を利用できるのが特長だ。

「Viber」では、アプリ同士の無料通話に加えて、電話番号にも通話発信できる

有料通話機能の"Viber Out"では、格安の通話料で電話をかけられる

電話番号を入力したり、端末の電話帳から電話番号を選んで通話発信でき、あらかじめチャージしておいた金額から通話料が引かれる仕組みとなっている。通話料のチャージはGoogle Playのアプリ内課金で決済でき、最少103円からのチャージが可能。通話料は為替レートによっても変動するが、固定電話宛が約2.7円/分、携帯電話宛が約15.2円/分と格安となっている。なお、Viberでは、LINEと同様にパケット通信を利用して音声通話を行うため、スマートフォンの通常発信と比べると音声の遅延が発生したり、通話品質が劣化することがある。また、携帯電話宛にかける場合には、相手への電話番号通知にも注意が必要で、相手のキャリアによっては自分の電話番号が非通知になったり、国際電話方式の番号が通知されるので留意しておこう。基本的には、固定電話宛の通話料を節約する方法として考えておくのがよいかもしれない。

電話回線を利用した格安通話サービス「G-Call」

LINEやViberを使った通話料の節約方法を見てきたが、これらの無料通話アプリではパケット通信を利用した通話となるため、音声の遅延や通話品質などに心配がある。また、Viberは電話番号にも有料で通話発信が可能だが、相手への電話番号通知に気をつける必要がある。そこで検討したいのが、格安通話サービスの「G-Call」だ。

G-Callは、通話発信する際に、相手の電話番号の前に4桁の番号を付加することで、格安な通話料で電話をかけられる通話サービス。利用にはあらかじめ申込みが必要となる。

「G-Call」アプリを利用すれば、4桁の番号を自動で付加し、格安の通話料で電話をかけられる

発着信履歴や端末の電話帳から電話番号を選択して発信できる

スマートフォン向けには専用アプリが用意されており、アプリから通話発信することで4桁の番号を自動で付加して電話をかけることが可能。通話料は固定・携帯電話宛ともに10円/30秒で、Viber Outほど安くはないが、スマートフォンの通常発信と比べると半額以下だ。

同サービスでは、パケット通信を利用するLINEやViberとは異なり、電話回線を利用した通話となるため、通話品質はスマートフォンの通常発信と同様で、音声の遅延も少ないのが特長。また、相手への電話番号通知に関しては、いつもの自分の電話番号が通知される。非通知となって相手を戸惑わせる心配もなく、格安の通話料と安定した通話品質で電話をかけられるのが魅力だ。

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スマートフォンの通話料を節約する方法として、LINE、Viber、G-Callの各アプリについて紹介してきた。それぞれ特長が異なるため、これらのアプリを上手く使い分けるのがよいだろう。たとえば、LINEのチャット相手とは無料通話を利用し、固定電話宛の通話にはViberの有料通話を、携帯電話や通話品質を重視したい相手との通話にはG-Callを活用するといった使い方が考えられる。

なお、本稿で紹介した3つのアプリは、それぞれiPhone版も用意されているので、Androidスマートフォンだけでなく、iPhoneの通話料を節約する方法としても実践可能だ。女性はもちろん、男性の皆さんもぜひ参考にしていただきたい。