キヤノンは2月12日、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot SX700 HS」を発表した。発売は2月20日で、価格はオープン。キヤノンオンラインショップでの直販価格は37,800円(税別)となっている。
スリムボディに高倍率ズームレンズや高い動画記録性能を備える「PowerShot SX」シリーズの新モデル。厚さ34.8mmというスリムサイズでありながら、「PowerShot SX510 HS」と同じ光学30倍ズームを実現している。
画像処理エンジンは動画記録に強い「DIGIC 6」を搭載。フルHD(1,920×1,080ドット)/60pでの動画記録や、動画撮影時に光学式と電子式を併用する5軸手ブレ補正が可能となっている。5軸手ブレ補正は、光学式による水平回転軸・縦回転軸・上下・左右の手ブレ、電子式による回転軸の手ブレを効果的に補正するもの。
本モデルでは「PowerShot N」で搭載された「クリエイティブショット」を「SX」シリーズとして初採用。クリエイティブショットは、キヤノン独自のシーン解析技術やアルゴリズムにより、特殊な加工処理が施された5枚の画像が、オリジナル画像とは別に自動生成される記録モードだ。同モードで適用されるフィルター数は、PowerShot Nの25種類から46種類へと大幅に増加。よりバラエティに富む一枚を撮影可能となっている。
そのほか、シャッターを押す数秒前からの動画を静止画と同時記録する「プラスムービーオート」やWi-Fi(無線LAN)接続機能を搭載。Wi-Fi接続機能では、撮影画像をスマートフォンやタブレット端末に転送したりスマートフォンからリモート撮影したりできる。
主な仕様は、撮像素子が有効画素数が有効約1,610万画素・1/2.3型のCMOSセンサー(裏面照射型)で、レンズが焦点距離25~750mm(35mmフィルム換算時)の光学30倍ズーム、開放F値がF3.2~F6.9、対応感度がISO100~ISO3200(ローライトモード時はISO6400まで対応)となっている。
背面のモニターは約92.2万ドット・3型の液晶方式で、動画の記録形式がMP4(MPEG-4 AVC/H.264)、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードとなっている。バッテリーはリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約250枚。
サイズはW112.7×D34.8×H65.8mm、重量は本体のみで約245g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約269g。