ジェーシービーおよび海外業務を行う子会社、ジェーシービー・インターナショナル(以下2社合わせてジェーシービー)は5日、ラオス人民民主共和国(以下ラオス)の大手商業銀行であるPhongsavanh Bank Limited(以下ポンサバンバンク)との提携により、ラオスのカード発行市場に進出し、同行を発行主体とするJCBクレジットカードの会員募集を開始した。

ラオスでの発行開始により、JCBの海外発行国・地域数は16ヵ国・地域となり、メコン経済圏5ヵ国(タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)のうち3か国(タイ、ベトナム、ラオス)でJCBカードが発行されることになるという。今後、ジェーシービーは、他の金融機関との提携も拡大し、早期にブランドシェア拡大を目指すとしている。

ラオスはメコン経済圏の中央に位置し、同圏で最も高い経済成長率を誇り、2013年2月には世界貿易機構(WTO)へ正式加盟、さらに、日系製造業の生産拠点設立の活発化などにより、今後、一層の発展が見込まれているという。

また、2015年以降に創設される予定の「ASEAN共同体」により、ヒト・モノ・サービスの流れがボーダーレス化すると考えられていて、ラオスでのJCBカードの発行開始は、メコン経済圏全域でのJCBのカード発行や加盟店網の拡大に繋がることが期待されているという。

現在、ジェーシービーは、アジアの新興経済圏であるメコン経済圏5ヵ国のカード市場発展の可能性に注目し、それぞれの国の現地大手金融機関との提携を通して、JCBカードの加盟店網を拡大しているという。現地消費者向けのJCBカード発行についても、同圏5ヵ国の人口が合計2億4千万人と、新興経済国と称されるインドネシア(2億4千万人)、ブラジル(1億9千万人)と並ぶ市場規模であることに注目し、タイで2社、ベトナムで4社の大手金融機関と提携し、‘日本’をテーマにした優待や特典を提供するなど、積極的に会員基盤を拡大しているという。

今後もJCBおよびJCBIは、世界の銀行や金融機関との提携を拡大し、アジアを中心としたJCBブランド会員基盤の増強や、全世界での加盟店網の拡充に努めていくとしている。