エイチームのグループ会社・引越し侍は、同社が運営する引越し比較・予約サイト「引越し侍」の利用者を対象に、「仏壇の保有率」に関するアンケートを実施した。調査は2012年12月~2013年1月の期間に実施し、5,000件の有効回答を得た。
家族世帯と単身者では4倍の差
まず、都道府県別に仏壇の保有率を調査したところ、最も保有率が高かったのは奈良県(4.97%)だった。奈良県は、単身者世帯の保有率が2.73%で1位、家族世帯の保有率では8.34%で2位と、どちらも高い数値となっている。次いで2位には和歌山県(4.76%)、3位には佐賀県(4.26%)が続いた。
一方、奈良県の隣に位置し、同県同様、日本を代表する古都である京都府は31位と保有率は低かった。同社は京都府の保有率が低い理由として、「家族世帯での保有率は6位と上位だが、単身の世帯が33位と低く、それに引っ張られて全体の順位も下がっている。京都は単身者の比率が高く、その影響が強く出た結果」と説明している。
保有率を「単身者世帯」「家族世帯」と分けて見てみたところ、家族世帯は単身者よりも約4倍保有している割合が多かった。全体の平均は約3%で、単身者も含めて引越し時の荷物には仏壇はないという人が多数を占めていることが分かった。
仏壇保有率とピアノ保有率は関連する?
また、仏壇保有率が最も高かった奈良県は、同サイトが過去に行ったピアノ保有率調査でも1位となっている。旧跡が身近にあり、伝統を大切にする同県は、「耐久消費財」と言われる長期間にわたって使用される比較的高額な商品の保有率がとても高い傾向がある。その県民性が、仏壇の保有率の高さにも影響しているとも考えられる。
調査結果の詳細は、公式サイトで公開している。