子供が同年齢というだけで、様々な年齢層やバックグラウンドが異なる人同士がつながる"ママ友"。一定の価値観や趣味などが共通して仲良くなる大人同士の友達とは異なり、人間関係がより複雑で難しいという特徴がある。そこで0歳から15歳までの子を持つ母親に、実際に経験した、ママ友とのトラブルについて聞いてみた。
ママ友同士のトラブルでまず多いのが、常識感覚の違い。「毎週のように遊びに来る長男の友達がいるが、ママに会ってもお礼のひと言もない。我が家は友達がよく集まる家だが、毎回手ぶらというのはなんだか」(37歳主婦 6歳・3歳男児)。
「子供が病気で学校を休ませたのでランチに行けなくなったことを幹事に伝えたら、『連れて来ちゃえば? 』と。実際にそんな状況じゃないのに……と不信感が生じた」(38歳主婦 5歳男児・1歳女児)。
「子供とお友達が一緒に写っている画像を後姿だからと無許可でSNSに公開し、抗議を受けたという話を聞いた」(30歳派遣社員 7歳女児)。
また、価値観や子育ての考えなど、様々な人が集まるママ友同士のお付き合いでは、ある程度の協調性が大切。それにもかかわらず、一方的に自我を通したり、周囲に気遣いがない場合はトラブルの原因となりやすい。
「仲間内で持ち寄りパーティーをすることになり、親と同居で料理を一切しない主婦の子を気遣って『お惣菜でもいいから」と誘ったのに、『スーパーにも行かないから無理』と言われ、協調性のなさに皆がしらけた」(28歳主婦 3歳・1歳男児)。
その他、意外にも多かったのが、嘘をつかれて困ったり、勧誘を受けたという経験。
「共通の友人に嘘を吹聴していたことが発覚。第2子妊娠を機に詮索が悪化し、ストレスで体調を崩した。絶縁しようとすると共通の友人に泣きつき、相手の話を信じて仲介に入った友人とも揉めてしまい、疎遠になった」(33歳主婦 8歳・0歳男児・2歳女児)。
「陰であることないこと言われ、最後は耳に入ってきたが、嘘を事実のように触れ回る人だったので、おそろしいと思った」(45歳パート 15歳女児・5歳男児)。
「一度しか会ったことのないママ友に自宅に招かれ、商品購入の勧誘をかなりしつこく受けた」(37歳主婦 6歳・3歳男児)。
今回、アンケートに答えた人のほとんどが大なり小なりのママ友間のトラブルを経験していた。これに対し、「子供自体も特定の友達に執着がある年齢ではないので、私が合わないなと思ったらなるべく距離をとる」(38歳主婦 3歳男児)、「いろいろ自慢してくる友人はいるが、鬱陶しいので会わないようにしていて適当にスルーしている」(36歳会社員 0歳女児)など、それなりの防御策を持っている人も多かった。