VOCA賞に輝いた田中望さんの作品、「ものおくり」

東京都台東区の上野の森美術館で、現代アートにおける若手作家の登竜門「VOCA展2014 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」が開催される。開催日は3月15日~30日、10時から18時まで(入館は閉館の30分前まで)。入館料は一般・大学生500円、高校生以下無料。

グランプリは大学院生

同展は、現代アートにおける平面の領域で、国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に、1994年より毎年開催している。

21年目を迎える今回は、33名のアーティストが参加。グランプリとなるVOCA賞には、東北芸術工科大学大学院在学中の田中望さんの「ものおくり」が選ばれた。VOCA奨励賞には大小島真木さん、金光男さん、佳作賞には大坂秩加さん、染谷悠子さんが選出されている。

これまで同展に出品した作家は、延べ720人におよぶ。福田美蘭さん(1994年VOCA賞)、やなぎみわさん(1999年VOCA賞)、蜷川実花さん(2006年大原美術館賞)、清川あさみさん(2010年佳作賞)など、多方面で活躍している作家たちが出品している。

会期中には、さまざまな関連イベントを実施。シンポジウム「イメージの存在感」(3月14日15時~17時)をはじめ、受賞作家によるアーティスト・トーク(3月15日、22日15時~16時)、学芸員によるギャラリートーク(3月16日、23日15時~16時)などを開催する。