インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」はこのほど、2007年4月~2013年12月に「DODA」の転職支援サービスを利用したビジネスパーソン約5万人の転職をした年齢について調査を実施、結果を公表した。
転職成功者の平均年齢は右肩上がり、過去最高の31.3歳に
転職者の平均年齢は、2008年1~3月期の29.2歳から右肩上がりで2013年10月~12月期は過去最高の31.3歳となった。
35歳以上の「ミドルの転職」の割合は大きく増加
調査開始時にくらべ、「25~29歳」(49.2%→40.3%)の割合は減少。一方「35~40歳」(8.0%→14.3%)、「40歳以上」(2.5%→9.3%)の割合は大きく伸びている。
成長を続けられる人材が、年齢問わず評価される時代に
DODA編集長・木下学氏は今回の調査から、ここ2~3年、企業がミドル層の採用に積極的になっており、35歳以上は転職が難しいといういわゆる「35歳転職限界説」は完全に崩壊していると分析。世の中の急速な変化に合わせ、新規事業や新たな市場などの開拓が必要になったことを受け、若手の育成だけでは追いつかず、社外から高い専門スキルを持つミドル層を即戦力として採用するようになったことが大きな要因だとしている。
また、労働人口の平均年齢の上昇を背景に、年功序列型の給与体系が崩壊したこと、能力主義の広がりによって「年下の上司」の存在が受け入れられつつあることなども後押ししているという。
しかしこの「ミドルの転職」は、年齢に応じた専門的なスキルや経験を持っていることが前提。転職市場は、環境や状況の変化に対して柔軟に、思考や行動を変えながら成長を続けられる人材が、年齢問わず評価される時代になっているとのこと。
同氏は「今持っている専門スキルをもとに、変化の速い市場の中で、どう価値を発揮していくかという個人のキャリアプランが、いっそう問われる時代になるともいえる」としている。
業種別の結果など詳細は、DODAサイトにて確認できる。