内閣府は7日、2013年12月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比1.0ポイント上昇の111.7と、リーマン・ショック前の2008年5月(113.5)以来、5年7カ月ぶりの高い数値を記録した。上昇は4カ月連続。
内閣府は、一致指数を踏まえた基調判断を「改善を示している」に据え置いた。
景気の先行きを示す「先行指数」は前月比1.1ポイント上昇の112.1と、同じく4カ月連続の上昇。遅れて動く「遅行指数」は同1.0ポイント上昇の115.1と、2カ月連続で上昇した。
一致指数を構成する11系列のうち、上昇に寄与したものは9系列、低下に寄与したものは2系列。このうち、生産指数(鉱工業)は前月比1.1%増、鉱工業生産財出荷指数は同1.4%増、大口電力使用量は同0.2%増、投資財出荷指数(輸送機械除く)同0.9%増、商業販売額(卸売業)は前年同月比0.7%増、中小企業出荷指数(製造業)は前月比3.3%増、有効求人倍率(新規学卒除く)は同0.03%増となった。
一方、耐久消費財出荷指数は前月比1.8%減、商業販売額(小売業)は前年同月比1.5%減となった。