実写版『パトレイバー』予告編公開、特車二課の歴史とイングラムVSクラタス

人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクトで、2014年4月5日に第一章が公開される映画『THE NEXT GENERATION ‐パトレイバー‐』の予告編が公開された。

『THE NEXT GENERATION ‐パトレイバー‐』より「あの頃は良かったんだがねぇ…」

公開された予告編は、シリーズ第1章となるエピソード0「栄光の特車二課」とエピソード1「三代目出動せよ」の2つ。約15分の短編となるエピソード0「栄光の特車二課」は、アニメシリーズと実写シリーズを繋げるキャラクター・シバシゲオ(千葉繁)が、これまでに至る特車二課の歴史を語る実写シリーズのプロローグ的な位置付けのもの。3月8日20:30よりスターチャンネル(BS10ch)のノンスクランブルで無料放送されることが決定している。そして4月5日に公開されるエピソード1「三代目出動せよ」が、劇場版本編の第1章のものとなる。

「長過ぎた不況でレイバーもすっかり下火になっちまった」と始まる予告編のナレーションは、アニメシリーズでも登場し、今回の実写シリーズでも本人が演じるシバシゲオ(千葉繁)が担当。特車二課の今に至る歴史がナレーションとともに紹介されていくが、エピソード0では、アニメ版に登場した初代・特車二課メンバーらしき人影もちらつく中、初代整備班長・榊清太郎はすでに死去しており、遺影で登場している。

『THE NEXT GENERATION ‐パトレイバー‐』第1章予告編

また、アニメシリーズをほうふつとさせる特車二車の日常をコミカルに描いたエピソード1では、緊急出勤先に待ち構える、人が搭乗可能な実在するロボット"クラタス"と対峙するイングラムの姿も明らかに。ハードな特報映像から一転、コミカルな描写も加わり『パトレイバー』本来の振り幅の広い世界観を伝える予告編に仕上がっている。

なお、この予告編の後付でも発表されているとおり、2015年ゴールデンウィーク公開予定の長編劇場版は、邦画初のドルビーアトモス(音声)、および4k映像での制作が決定している。

『THE NEXT GENERATION ‐パトレイバー‐』は、シリーズ全12話(各話48分)と長編作品(約100分)で構成され、12話を全7章に再構成して上映。第一章は、今現在に至る特車二課の歴史をひもとく0話「栄光の特車二課」、三代目となる特車二課の日常を描く第一話「三代目出動せよ」となる。その後、第2章が5月31日、第3章が7月12日、第4章が8月30日、第5章が10月18日、第6章が11月29日、第7章が2015年1月10日、そして2015年ゴールデンウィークに長編映画が公開される。

総監督と脚本には、当時のアニメシリーズを手がけた押井監督を迎え、音楽は川井憲次氏が担当。主人公・泉野明役に真野恵里菜、塩原佑馬役に福士誠治、カーシャ役に太田莉菜、シバシゲオ役に千葉繁、後藤田継次役に筧利夫と豪華キャストが名を連ね、これまで培ってきた知見や技術、そして最新CG/VFX技術を駆使して新たな『パトレイバー』が描かれる。

3月1日からは全7章で構成されるシリーズの「全7章コンプリート前売鑑賞券」が発売開始。こちらには2大特典として、本編撮影時に特車二課隊員が着用していた「特2」レプリカTシャツと、2015年ゴールデンウィークに大規模公開が予定されている長編劇場版の世界最速試写(東京・大阪で開催)抽選応募券が封入される。