埼玉県さいたま市の鉄道博物館では、3月5日から「軌陸車」の展示を開始する。「軌陸車」とは、道路と線路の両方を走行できる自動車。道路では普通の自動車と同じくタイヤで走行するが、線路上では鉄道車輪で走行するしくみ。おもに夜間の保守作業に使用されるため、通常は目にする機会が少ない車両だ。

鉄道博物館が3月5日から展示を開始するダンプトラック型軌陸車

鉄道博物館に展示されるのは、「日野デュトロ 鉄道用3トン3転ダンプ」。3転ダンプとは、後方だけでなく左右にも荷台を傾斜させられるダンプ車を指す。当初は静止展示とするが、3月21日以降は土休日に実演展示を実施する予定。展示線を使用し、道路から線路に入り、線路を走行して荷台を上下させ、再び道路へ戻るまでの一連の様子を解説付きで実演するという。実演展示は無料で、入館料のみで見学できる。