「沢田ろうそくまつり」を開催

青森県弘前市では14日、「沢田ろうそくまつり」が開催される。

ろうそくの溶けた形を見て、作物の豊凶や願い事を占う

同祭は、ろうそくを祠(ほこら)に供え、ろうの垂れ具合でその年の豊凶を占う、450年以上続く奇習。毎年旧暦の小正月(1月15日)に行われており、参拝者は天然の祠「岩谷堂」の中で、五穀豊穣や家内安全などを祈りながら、火を灯したろうそくを供え、手を合わせる。

たくさんの人たちの願いがこめられたろうそくは一晩中灯され、そのろうそくの溶けた形を見て、作物の豊凶や願い事が占われる。溶けたろうが稲穂のように垂れていれば、その年の作柄はよいとされ、特に、手のひらを広げたような形で、先に玉のような粒があると、幸せな年になると言われているという。

岩谷堂までの道のりは「雪ほたる」と呼ばれるろうそくで照らされ、とても幻想的な情景となる。ろうそくを購入することで、誰でも参拝し、祠で願掛けをすることができる。

「岩谷堂」の中で、火を灯したろうそくを供え、手を合わせる

開催日時は、2月14日 18時~21時。会場は、青森県弘前市沢田地区 沢田神明宮境内「岩谷堂」。当日のスケジュールは、17時~21時「雪ほたる(希望の灯)」、18時~20時30分「炭俵製作実演」、18時「たいまつ行列」、18時~20時30分「登山囃子」、18時~21時「かがり火」。その他、詳細は同イベントWebページで確認できる。