《国宝 風神雷神図屛風》 俵屋宗達筆 江戸時代・17世紀 京都・建仁寺蔵 展示期間:全期間

東京国立博物館 平成館は3月25日~5月18日、開山・栄西禅師800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」を開催する。

建仁寺の至宝、国宝「風神雷神図屛風」を開催全期間公開

《明庵栄西坐像》 鎌倉時代・13~14世紀 神奈川・寿福寺蔵 展示期間:全期間

2014年は、日本に禅宗(臨済宗)を広め、京都最古の禅寺「建仁寺(けんにんじ)」を開創した栄西(ようさい)禅師(1141~1215)の800年遠忌にあたる。

同展はこれに合わせ開催される、栄西ならびに建仁寺ゆかりの宝物を一堂に集めた展覧会。近年研究の進んでいる栄西の著述のほか、建仁寺に関わりのある禅僧の活動を通して、栄西の伝えようとしたもの、そして建仁寺が日本文化の発展に果たした役割を検証しようとする試みとなる。

俵屋宗達(たわらやそうたつ)の最高傑作であり、琳派の美を象徴する国宝「風神雷神図屛風」を筆頭に、海北友松(かいほうゆうしょう)筆の重文「雲龍図」など建仁寺本坊方丈障壁画などを展示。

そのほか、山内の塔頭(たっちゅう)に伝わる工芸や絵画の名品、栄西をはじめとした建仁寺歴代名僧の書蹟(しょせき)や、全国の建仁寺派の寺院などが所蔵する宝物を紹介する。

《重文 雲龍図》 海北友松筆 安土桃山時代・慶長4年(1599) 京都・建仁寺蔵 展示期間:8幅のうち左4幅(上):3月25日~5月6日、右4幅(下):4月22日~5月18日、全8幅:4月22日~5月6日

開催日時は、3月25日~5月18日 9時30分~17時。金曜日は20時まで、土・日・祝休日は18時まで開館。入館は閉館の30分前まで。休館日は月曜日。ただし4月28日、5月5日は開館、5月7日は休館。会場は、東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9)。観覧料は、当日一般1,600円、大学生1,200円、高校生900円。中学生以下無料。その他、詳細は同展Webページで確認できる。