医療関連事業を手がけるサノフィはこのほど、「病院での花粉症治療に対する満足度」についての調査結果を発表した。同調査は、2013年春の花粉症治療ために医機関で飲み薬を処方された患者を対象として、2013年12月3日~12月9日にインターネット上で実施。2,600名から回答を得た。
6割以上の患者が花粉症治療に不満
「花粉症治療についての満足度」を聞いたところ、「満足しており、全く不満はない」患者は34%であったのに対し、何らかの不満がある患者は66%となった。何らかの不満がある患者の内訳は、「不満があるが、概ね満足した」患者が58%、「不満があり、満足していない」患者が8%だった。
不満の原因は「治療に対する意識」「医師との意思疏通」「薬の効果」
花粉症治療に「満足しており、全く不満はない」と回答した「満足な患者」と、「不満があり、満足していない」と回答した「不満な患者」を比較したところ、両者間にギャップがあることが明らかになった。
最も大きなギャップは「治療に対する意識」。「花粉症は治らないので、半分あきらめて治療している」と回答した割合は、満足な患者34%に対して、不満な患者は半数以上の64%と高かった。また「いつも同じ医療機関で花粉症を治療するようにしている」と回答した満足な患者は47%と高い割合を示した一方で、不満な患者は23%に留まり、両者の間に約2 倍の差があった。
花粉症の各シーズンで、「医師と患者のコミュニケーションの状態」を調べたところ、満足な患者の40%は、花粉シーズン前から「症状の変化について、医師から聞かれている」と回答した。同時に、満足な患者の約30%は、自分からも医師に症状の変化や薬の効果を伝えており、双方向のコミュニケーションがうかがえる結果だった。
一方、不満な患者を見ると「自分から医師に症状の変化について伝える」割合は満足な患者と同じ26%だったが、花粉症シーズン開始直後から医師への症状訴求が多くなり、シーズン後半では満足な患者を10ポイント上回った。
「薬の効果や眠気に不満がある」場合、満足な患者の60%以上は、自分から医師に薬を変えてもらうよう相談をしていた。対して、不満な患者では40%に止まり、患者が医師と積極的にコミュニケーションをとる姿勢が、治療に対する満足度に影響を与える一要素であることがうかがえた。
詳細は「サノフィ」のプレスリリースページで確認できる。