「四国の鳴門観光&ボートレース体験ツアー」に参加!

ボートに乗ったボートレーサー達が繰り広げる大迫力のボートレース。一般的には男性が楽しむイメージが強いが、女性も存分にその魅力を楽しむことができるという。ということで今回は、女性だけが参加する「四国の鳴門観光&ボートレース体験ツアー」があると聞き、参加してみた。

バスガイドさんと一緒にツアースタート

本ツアーは、ボートレースがメインとなる日帰り旅行。大阪市内からバスで約2時間かけて徳島県鳴門まで足を運んだ。

大鳴門橋の渦潮見学へ

全長1,629メートルの吊橋「大鳴門橋」

同ツアーは、午前中に鳴門大橋の渦潮見学と、四国お遍路見学、午後にボートレースを体験するというスケジュールだった。まずは渦潮を見学すべく、大鳴門橋へ。

大鳴門橋内の海上遊歩道

鳴門大橋に到着すると、渦潮を見ることができる「渦の道」へと向かう。ここから下に臨む海で、渦潮が発生するとのこと。瀬戸内海と紀伊水道との海水の干満によって、この海峡に落差ができ、渦を巻いているような渦潮が見られるそうだ。

「渦の道」の内部は実に広々としており、時折吹く風が少々冷たかった。床が所々ガラス張りとなっており、下の海の様子を見ることができる。

左右の窓から鳴門海峡の景色を眺めることができる

@床の一部がガラスになっており、渦上45メートルの高さから下の景色が見られる

残念ながらこの日見学したのは渦潮が発生する時間ではなく、見ることはかなわなかったが、「渦の道」から見える絶景は実に見事なものだった。

本来見えるはずの渦潮の様子

本来ならばこのような渦潮を見ることができる

渦の大きさは様々。大きいものを見ることができることがある

パワースポット「霊山寺」へ

次に向かったのは、お遍路巡礼のスタート地として知られる、真言宗の寺院・「霊山寺」。四国八十八箇所第1番札所に定められている。

弘法大師が滞在したお遍路八十八箇所の一番目である「霊山寺」

境内にある手水舎

お遍路に必要な白衣や菅笠、金剛杖などもここで買うことができる

入り口には、お遍路の衣装である白い装束を身につけた人形が置いてあった。傘や杖、数珠なども身につけており、生身の人間を前にしているかのような錯覚に陥る。

寺院内に足を踏み入れると、立派な鯉や古い石像などがあり、歴史の深いお寺であることがわかる。金剛杖なども置いてあり、軽く持ち上げてみると思った以上に重量があった。

内部には多くの灯りが

寺の内部にはたくさんの灯りがともされており、実に厳かな雰囲気が漂っている。ロウソクと線香が手前に設置してあり、観光客は皆ここで線香をつけていた。

極楽浄土をイメージした庭園のある「極楽寺」へ

次に向かったのは、行基菩薩の開基と伝えられている「極楽寺」。弘法大師がこの場所で37日もの間「阿弥陀経」を読誦した言い伝えが残っている。

お寺の中にある長命杉

境内には樹齢1,200年あまりの「長命杉」がそびえ立っていた。高さは31メートル、周囲は約6メートルとのこと。触れると家内安全や病気平癒、長寿に授かるという。鳴門市の天然記念物にも指定されている。

うどんや炊き込みご飯を楽しめる

ここで昼食の時間となった。いただいたのは、うどんと炊き込みご飯が楽しめる定食だ。鳴門市は「鳴門うどん」でも有名で、一口すすってみると上品なダシの味わいが口いっぱいに広がる。鳴門を訪れた際は是非一度試していただきたい一品だ。

いざ、ボートレース場へ!

昼食を済ませ、いざ、ボートレース場へと向かう。今回訪れたのは「ボートレース鳴門」。瀬戸内の海辺にある広々としたレース場だ。早速観戦席へと向かう。広々とした会場で、ガラス越しにレース場を見ることができた。屋内で観戦できるため、暑い夏でも寒い冬でも快適に楽しめそうだ。

レース場からは小鳴門橋が見える

どの席からでも水面がとてもよく見える

ボートレース講座を受ける

今回のツアーに参加した女性たちは、ほとんどがボートレース初心者の人たちばかり。ということで、ツアーではボートレース予想業界の第一人者・桧村賢一氏が講座を行い、ボートレースの基本やその魅力、舟券の購入方法などを伝授してくれた。

桧村賢一氏の講座の様子

ボートレースは、6艇でゴールを競う競技だ。それぞれのボートには白、黒、赤、青、黄、緑と色が決められており、数字が1~6まで割り振られている。

ボートは1周600メートルの水面を3周する。流れとしては、(1)ピットアウト、(2)待機行動、(3)スタート、(4)第1ターンマーク、(5)第2ターンマーク、(6)ゴール、で終了だ。

ピットアウトとは、レースに参加する6艇がいっせいにレース場に飛び出すことを指す。その後、各選手が自分の好きなコースを取り合い(待機行動)、レース場に設置された大時計の針が0から1秒を指す間にスタートをする。その後、第1ターンマークと第2ターンマークを各3回ずつ旋回する形で競走水面上を反時計回りに3周回って、ゴールラインを通過し終了となるとのこと。

桧村氏は「100円からでも気軽に買えるのがボートレースの魅力。もしはずれたとしても、100円なら安くて良い勉強代になる」と笑顔で語った。

実際に買ってみる

実際の舟券

講座を受け、基本を理解したところで実際に券を買ってみる。配られた出走表から、選手の体重や勝率、これまでの成績にいたるまで様々な情報を読み取ることができる。また、レースで使われるボートはボートレース場からのレンタル品。ボートとモーターの勝率を見ることも重要だ。今回は、勝率の高い選手を選んでみた。

ホームページではイケメンレーサーの顔写真も見ることができる

名物のすだちジュース

舟券を買い、シンプルで清潔感のある席に座る。この日は一番前の席を取ることができた。一面のガラス越しに、レース場を見渡せる席だ。初回から当てることができるかどうか、手に汗を握る。徳島名物のすだちジュースを飲みながら、いざ、観戦だ。

レース、スタート!

スタート風景

いざ、レースがスタートする。最初のピットアウトと待機行動を経て、レーサー達がそれぞれのタイミングでボートを走らせ始める。すさまじいほどの水しぶきを上げながら、瞬く間に目の前をボートが横切る。ボートが一列に並ぶ様がとても美しく、その瞬間思わずシャッターを押した。臨場感あふれる写真を撮ることができた。

そして、レースの見所はなんといってもターンの瞬間。レーサーたちが一斉に腰を上げ、体を傾けて水面を走る「モンキーターン」の様子は迫力満点だ。水しぶきも美しいカーブを描いている。かなり体を傾けているが、プロの見事なバランス力で見事に曲がりきっていた。

今回は残念ながら当てることはできなかったが、大迫力のレースに圧倒されてしまった。

観戦席から1階に下りて、間近でレースを見てみた

観戦席でレースを楽しんだ後は、1階に下りて、間近でレースを見ることができた。観戦席とはまた違った角度でレースを見ることができ、かなり近くまでボートが来るため水しぶきがかかるくらいの勢いだ。

1階に下りたところでレーサーたちの顔をよく見ることはできないが、それでも観客席に比べるとレーサーちの存在をぐっと近くに感じることができる。細やかな体の動かし方なども見て取れるため、実際のレースの様子を目で学ぶには絶好の場所だ。

ボートのスピードに圧倒された

迫力満点! 「モンキーターン」の様子

ボートが一斉に並ぶ瞬間

水しぶきの様子からかなりスピードが出ていることがわかる

ボートレース場にはご当地名物を使った売店も

「ボートレース鳴門」の魅力はそのレースだけではない。館内にある昭和な雰囲気の漂うレトロな食堂で、名物グルメを楽しむことができるのだ。

レトロな外観

素材を生かした美味しい天ぷらが1個100円

食堂に向かうとおいしそうな天ぷらのにおいが漂ってきた。鳴門金時やレンコンなどの天ぷらが並んでいる。お好み焼きなどの粉ものも揃っており、キンキンに冷えたビールと一緒にいただくと最高の気分だ。

6個で150円のたこ焼き

なお、本レース場は2014年3月から改装工事のため2年間の休催を予定している。現在あるスタンドは全て取り壊され、2016年度にリニューアルオープンする予定とのことだ。その間は、代わりに「外向発売所エディウィン鳴門」で楽しめるようだ。なお、ボートレースラウンジの情報は公式ホームページで閲覧できる。

楽しい魅力が満載のボートレース。ぜひこの機会に試してみてはいかがだろうか。