2月2日に米俳優のフィリップ・シーモア・ホフマンが死去した。46歳だった。ニューヨークの自宅内で死亡しているのが発見されたフィリップ・シーモア・ホフマン (C)BANG Media International

米俳優のフィリップ・シーモア・ホフマンが死去した。46歳だった。ニューヨークの自宅内で死亡しているのが発見され、死因は薬物の過剰摂取と見られている。

ニューヨーク・ポスト紙によれば、フィリップは2日の午前11時半に、グリニッジ・ヴィレッジにある自宅アパートのバスルームで、腕に注射器が刺さった状態でアシスタントによって発見されたという。アシスタントが警察に連絡し、現在は警察が事件について現場を調査中。正式な死因はまだ明らかになっていない。

フィリップはキャリア初期から薬物乱用に苦しんでおり、1989年にニューヨーク大学を卒業した後に初めてリハビリ施設入りしていた。2011年には、当時の苦難について英『ザ・ガーディアン』紙で次のように振り返っていた。

「あれはひどかったと言えるね。それに心のどこかで、あの当時にしていたように異常なほど飲もうと考えることがある。わからないけど、僕は若かったし、飲み過ぎたんだ。だから止めた。そんなに複雑なことじゃない。僕は軽く飲むってことに興味がなかっただけさ。今もそれには興味がない。長い時が経ったからと言って、それが一時のことだとは限らないんだよ。それが僕って人間なんだ」

フィリップは23年間にわたって薬物摂取をやめることに成功していたものの、2012年に手を出してしまったことで、またもやリハビリ施設入りしていた。

フィリップはこれまでに『ザ・マスター』(2012年)、『ダウト~あるカトリック学校で~』(2008年)、『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』(2007年)で3度にわたってアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされている。

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