求人情報サービス「an」はこのほど、アルバイト経験のある18~24歳までの男女2,454人を対象に、アルバイト観や経験についてアンケートを実施。その結果から、採用が過熱している「フード系」職種にフォーカスし、フード職種のイメージやフード系バイト希望者の特徴について紹介している。
同レポートは、「an」が発行する「若年層白書2013」のデータを元に作成。同調査は、10~20代の若年層のライフスタイル、およびアルバイト・仕事観について、毎年の実態を明らかにし、若年層の「はたらく」に関与する人々の参考資料とすることを目的に、2013年6月13日~6月16日、インターネット調査にて実施した。
調査対象者は、全国の15~25歳の男女で、これまでにアルバイト・パート経験がある、もしくはアルバイト経験はないがアルバイトをしてみたいと思っている人。サンプル数は2,454。
やってみたいアルバイト、カフェは10位内、居酒屋・ファーストフードは10位圏外に
やってみたいアルバイトを聞いたところ、男性は「仕分け・梱包・製造(倉庫内スタッフ)」が1位(25.3%)、2位は「コンビニスタッフ」(24.8%)、3位は「塾・家庭教師」(20.5%)と続いた。一方で女性は「カフェスタッフ」が1位(49.4%)、次いで「事務」(32.9%)、「イベント・キャンペーンのスタッフ」(28.4%)となっている。
フード系職種のみを見てみると、カフェスタッフは女性では1位、男性で7位といずれも10位以内にランクイン。その一方で居酒屋ホール店員は男性18位、女性14位、ファーストフードは男性13位、女性15位と、フード系職種の中でも、順位に開きがある。
しかし、居酒屋への就業希望者に居酒屋を希望する理由を聞くと、「和気あいあいとしてそう」が1位(46.2%)。「若い人が多く働いていそう」(41.8%)、「楽しそう」(34.8%)というイメージのポイントが他フード系職種を希望する人に比べて高いことがわかる。
フードバイト希望者がバイトに求めるものは「人生経験」「マナー」
お金以外でアルバイトに求めるものを聞くと、フードバイト希望者はその他職種希望者に比べ「人生経験になること」(55.4%)、「社会人としてのマナーが身に付くこと」(48.9%)が高く、人生や社会人生活に役立つ基礎的な経験に期待していることがわかる。
実際のフードバイトの経験者に、アルバイトを通じて得られた変化を聞いてみると、カフェスタッフ経験者は「客として行った店の店員に丁寧に接するようになった」(63.8%)が高い結果となった。また居酒屋経験者は、「友達が増えた」(27.6%)が高く、「和気あいあいとした職場」というイメージ通り、交友関係を広げる場となっているなど、職種ごとに、得られるメリットに特徴があることもわかる。