「花粉を家に持ち込まないための三原則」知れば、こんな重装備も必要ない…?

またあの花粉症に悩まされる季節がやってくるが、“迎え撃つ”対策はできているだろうか。マスクやメガネなど外出時のものばかりに目が行きがちだが、家の中に花粉を持ち込まない“水際作戦”も大切だ。

そもそも「花粉症」とは?

「花粉を家に持ち込まないための三原則」を見ていく前に、まずは「国民病」とまでいわれるほどに患者数が増えている花粉症、どうしてあの症状が出るのか、なぜ日本人に多いのか。まずはその「正体」についておさらいしよう。

Q.花粉症はどんな病気か?
A.花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を起こす病気。体の免疫反応が、花粉に過剰に反応することで症状が出る。

Q.なぜアレルギーが起こるの?
A.「花粉は異物だぞ」という情報が細胞へ送られて、その花粉だけに反応する抗体が症状を起こす。花粉を外へ出そうと「くしゃみ」で吹き飛ばしたり、「鼻水」「涙」で花粉を洗い流そうとしているのだ。

Q.スギ花粉症が多いのはなぜ?
A.花粉症の約70%はスギ花粉症だといわれる。スギ林の面積が全国の森林の18%、国土の12%を占めているほど多いのが大きな理由。地球の温暖化でスギの生育により適した環境になっていることも関係しているようだ。

「花粉を家に持ち込まないための三原則」とは

花粉症を家に持ち込まないためにどうしたらいいのか。花粉シーズンを前にP&G・ジャパン株式会社は「花粉を家に持ち込まないための三原則」を提唱している。この三原則とは、「つけない」「落とす」「固める」というもの。どれも簡単にできることだが、やるとやらないとでは家の中の花粉量が大きく変わりそうだ。

1.「つけない!」
家に持ち込まないためには、外出中、衣類にできるだけ花粉がつかないようにする。ナイロンやポリエステルなど表面がすべすべした、花粉が付きにくい服を一番外側に着るのが必須だ。静電気を防止したり、衣類の表面をなめらかにしたりしてくれる柔軟剤や静電気防止剤もおすすめだという。

2.「落とす!」
外出時についてしまった花粉は家の中に入る前に落とすのが大事。家の扉を開ける前に、衣類やバッグの表面を手で払い、花粉を落とす。

衣類(繊維)の隙間にまで入った花粉は払ってもなかなか取りきれないもの。かといって、強くたたくとかえって花粉を“飛散”させてしまうことになってしまい逆効果だ。そこで便利なのが粘着テープ。転がすタイプのものを使って衣類をやさしくなでれば、花粉を舞い上がらせることなく除去することができるそうだ。

3.「固める!」
つけない対策、落とす対策を重ねても細かな花粉はしつこく衣服に残ってしまうもの。そこで今回新たに提唱するのがファブリーズを活用した、“固めワザ”だ。方法は簡単。花粉対策商品の「ファブリーズ ハウスダストクリア」を玄関先で衣類にシュッとするだけ。衣類に残った花粉を固めて押さえ込み、花粉の飛散を最大で95%カットしてくれる。

固めた花粉は掃除機にかけて吸い取るか、洗濯して落として処理できる。ちなみに毎回(帰宅するたび)処理する必要はないとのこと。

「ファブリーズ ハウスダストクリア」を使用することで、どの程度花粉の飛散を防ぐことができるのかを実験した動画も公開されている。ぜひご覧いただきたい。

動画
実験の様子(動画)

この「三原則」を監修したのは、日本アレルギー学会認定専門医の清益功浩医師(大和高田市立病院 部長)。「高機能マスクや眼鏡、舌下療法などの治療など、近年、花粉対策環境は整いつつありますが、家の中には少なくない量の花粉が存在します。少量の花粉でも花粉症は発症するもの。家の中だけは花粉がない状態にして、花粉症症状による疲労を癒やしてください」とコメントしている。

せめて家でくらいは快適に過ごせるよう、この「三原則」を実践してみてはいかがだろうか。