iPhoneのホーム画面は、そのひとじしんを映しだす"鏡"です。なにが好きなのか、なにを気にしているのかみてとれますし、そのひとの性格までみえてくることもあります。ここでは、女子のiPhoneのホーム画面から、化粧などの外見や男女の恋愛に関する心理に詳しい心理学者であり、大学教員の平松隆円氏が、持ち主の性格や心理、行動をプロファイリングします。本稿を参考にすれば、ホーム画面さえみることができれば、その女子の口説き方までわかるかも!? 今回は25歳の女性Uさんのホーム画面です。

UさんとUさんのiPhoneホーム画面全3枚

Uさん

1枚目

2枚目

3枚目

プロファイリングと解説

今回の女性のホームスクリーンをはじめてみたとき、壁紙がシックだけれども、かわいらしさもあって好きだなと思いました。さて、そんなボクの好みはさておき、スクリーンの枚数は3枚です。さて、みなさんは、どこが気になったでしょうか。

ボクの第1印象は、「黒い!」ということです。それは、シックな壁紙という意味ではなく、フォルダの多さです。いかがでしょうか。2枚目のホーム画面、およそ半分のアイコンがフォルダです。そして、それが埋まりきっている訳じゃないんです。「それは、几帳面だから種類ごとにわけているだけでしょ?」という声が聞こえてきそうですが、「便利ツール」や「写真」というフォルダが2つあったりします。このあたり、几帳面さというよりも、なにか女性のなかでこだわりがあるのかもしれません。それは、1枚目のホームスクリーンに「アイコン無料きせかえ」というカスタマイズ系アプリがあることからも、いえるのではないでしょうか。

ホーム画面2枚目はアプリフォルダが非常に多いのが特徴

また、2枚目のホームスクリーンには、Instagramの写真からケースが作れる「Castagram」というアプリもあります。ですが、これも気になるポイントなんです。わかりますか? 「Instagram」の写真からケースが作れるアプリがあるものの、肝心の「Instagram」がないんです。

もちろん、「Instagram」だけではなく、カメラロールやFacebookの写真も選択可能なんですが、ポピュラーでデフォルトじゃないのかともいえる「Instagram」がないのに驚きました。「Facebook」「Instagram」「LINE」というと必ずあってもよさそうな気がしますよね。実際に、この女性がどんなiPhoneケースを利用しているのかが気になります。

ところで、1枚目のホームスクリーンの一番上に「写真」というアプリがあります。すみません。ボクにはこれがどんなアプリかわかりません。もし、カメラ系アプリだとするならば、珍しいものをつかっており、このあたりもこだわりを感じさせます。カメラといえば、Dropboxでの写真閲覧に最適な「DropPics」というアプリがあります。とはいえ、本家の「Dropbox」のアプリはないんですよね。

謎のアプリ

ほかにも気になるのは、未読の多さです。この女性が、スクリーンをキャプチャーする直前までなにをしていたのかわからないのですが、メールが47件、メッセージが17件、そして不在着信もありますよね。

なにか用事があって確認できていないのかなと想像しますが、一方で、「Facebook」や「LINE」そして「Gmail」に未読はないんです。少なくともこの女性は、iPhoneをビジネスユーズではなくプライベートに使用しているのでしょう。そして、自分のなかでのこだわりが相対的に強くあったり、それが影響しているのかマイペースなところもあるのかもしれません。

こういう女性との恋愛は、彼女にイニシアチブをゆだねることが必要かもしれませんね。

平松隆円…化粧心理学者/大学教員
1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。