JVCケンウッドはこのほど、2014年3月31日時点で45歳以上の幹部職を対象に、約400人の早期希望退職者を募集すると発表した。募集期間は2014年2月6日~3月3日まで(予定)。退職日は2014年3月31日。

同社は2013年11月6日、2014年3月期第3四半期以降の業績動向や為替動向を踏まえ、緊急対策として、役員報酬の減額ならびに幹部職の給与・賞与の減額、早期希望退職者の募集を行うことを決定していた。

対象部門は同社および国内関係会社の一部。応募者には退職加算金を支給するとともに、再就職支援を実施する。

なお、今回の早期希望退職の募集により、今期は約35億円の特別損失が発生する見込みだ。

同社は併せて、海外拠点の再編を発表。米国の2販売会社およびカナダの3販売会社を統合するなど、欧米を中心に販売会社の体制を再編し、組織統合ならびに人員の再配置を行う。同時に、生産工場を再編し、海外主要7拠点を6拠点に集約して操業度の向上を図るという。

これらの施策により、2015年3月期には約65億円のグローバル総固定費削減効果を見込んでいる。来期に発生する費用については現在精査中としている。