アニソン、特撮ソングの帝王・水木一郎と、アニメ『ロボットガールズZ』主題歌を担当するチームZが共演する「水木一郎&ロボットガールズ チームZヒーローソングライブ」が29日、東京・パセラリゾーツグランデ渋谷で開催され、本番前の水木一郎と声優の本多真梨子、水瀬いのり、荒浪和沙が記者会見を行った。

左から荒浪和沙、本多真梨子、水木一郎、水瀬いのり

『ロボットガールズZ』は、2014年1月より東映チャンネルにて放送中のTVアニメ。永井豪原作の『マジンガーZ』『グレートマジンガー』『UFOロボ グレンダイザー』を美少女キャラ化した作品で、マジンガーZ娘のZちゃん(CV:本多真梨子)や、グレートマジンガー娘のグレちゃん(CV:水瀬いのり)、グレンダイザー娘のグレンダさん(CV:荒浪和沙)たちロボットガールズが、町内征服をたくらむあしゅら男爵や機械獣少女たちをぶっ飛ばす爽快なアクションとテンポの良い展開が魅力の作品。一方の水木一郎は言わずと知れた、『マジンガーZ』『グレートマジンガー』をはじめとする数々の作品の主題歌を歌ってきたアニソン界のレジェンドだ。

『ロボットガールズZ』の感想を聞かれた水木は、「僕は歌手なので、まずオープニングの"空に~、練馬に~"という(「マジンガーZ」をパロディ的に取り入れた)フレーズがなんてキャッチーなんだと思いました。自分が「マジンガーZ」を歌う時に"空に~、練馬に~"と歌ってしまわないか心配です(笑)」と笑いを誘いながら、本編については「ストーリー的にキャラクターがいきいきしてますし、僕が歌ってきた作品のキャラクターがこういう形でよみがえった。スーパーロボットは時代や表現が変わっても色あせないんだなと思いました」と絶賛。これに、ロボットガールズを演じる3人は感激した様子だった。

水木は3人が着ている衣装も気に入ったようで、「僕も衣装を作ってほしかった。でも着ている色は一緒だから僕もチームZに入れてくれるかな? 結局ももいろクローバーZには入らなかったから」と上機嫌でチームZ入りを宣言していた。水木とのコラボについて本多は、「私たち最初に東映チャンネルさんで収録があった時に、何かやりたいことがあるかって言われて、水木一郎さんといつかご一緒できたらうれしいですって話してたら夢が叶ったんです!」と念願の対面だったことを伝えると、水木も「僕も夢追い人ですが、夢って叶うんですよ!」と熱く回答。荒浪は「テレビで見るよりすごくかっこよくて熱と元気があって、歌だけじゃなくて、周りがすべて明るくなる方だと思いました」と伝え、水瀬は「私も苗字に水の字が入っていて、水木さんの歌の歌詞の中にもたくさん"祈り"も入っているので親近感があります。水木さんはすごく優しい方だと思いました」と語っていた。

会見中には会話の流れから、水木が「Z」ポーズの決め方をチームZに伝授する一幕も。「Zがぽーんっと飛んでいく、そして聞いている人が幸せになるイメージで」と伝えると、「すごくパワーがあります!」と感心しきりの3人だった。

そして、27日に急逝した声優・永井一郎さんについて水木は、「ここ数年でたくさんの立派な俳優さん、先輩方が天国に召されてしまいました。永井さんが亡くなったのは本当にショックです。永井さんから教わった役者は神谷明くん、ほかにもたくさんいて、いい先輩として何かを残して天国に行かれたんだと思っています。亡くなって、永井さんが演じた役を知らない人は一人もいないですよね。ご冥福をお祈りすると同時に、僕も永井さんの年齢まで生涯現役で歌っていければなと思います」と語り、生涯現役を誓っていた。

なお、この日行われた「水木一郎&ロボットガールズ チームZヒーローソングライブ」の模様は、3月12日より東映チャンネルにて放送予定。

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