総務省は31日、2013年の労働力調査の結果を発表した。それによると2013年平均の完全失業率は前年比0.3ポイント低下の4.0%となり、3年連続で改善した。
完全失業率を男女別に見ると、男性は前年比0.3ポイント低下の4.3%、女性も同0.3ポイント低下の3.7%。年齢階級別に見た場合、男女ともに「15~24歳」が最も高く、男性は7.6%、女性は6.2%に上った。また、男性は「45~54歳」以外の年齢階級で、女性は全ての年齢階級で改善した。
完全失業者数は前年比20万人減の265万人で、4年連続の減少。男女別では、男性が同11万人減の162万人、女性が同9万人減の103万人となった。
求職理由については、「非自発的な離職」は前年比12万人減の90万人で、うち「勤め先や事業の都合」は同9万人減の61万人、「定年または雇用契約の満了」は同3万人減の29万人。このほか、「自発的な離職(自己都合)」は同5万人減の96万人、「新たに求職」は同4万人減の74万人などとなった。
就業者は前年比41万人増の6,311万人で、6年ぶりに増加した。役員を除く雇用者のうち、正規の職員・従業員は同38万人減の3,302万人(63.4%)で、6年連続の減少。一方、非正規の職員・従業員は同93万人増の1,906万人(36.6%)と大幅に増え、4年連続で増加した。
就業率は前年比0.4ポイント上昇の56.9%。非労働力人口は同34万人減の4,506万人だった。
同省は併せて2013年12月の労働力調査の結果を発表。それによると、12月の完全失業率(季節調整値)は前月比0.3ポイント減の3.7%となった。3カ月ぶりに改善し、2007年12月の3.7%以来、6年ぶりの低水準を記録した。
男女別に見ると、男性は前月比0.3ポイント低下の3.8%、女性は同0.2ポイント低下の3.5%。年齢階級別に見た場合、男性は「35~44歳」を除く階級で、女性は「15~24歳」「25~34歳」「45~54歳」で改善した。
完全失業者数(原数値)は前年同月比34万人(13.1%)減の225万人で、43カ月連続の減少。男女別では、男性が同25万人減の136万人、女性が同9万人減の89万人だった。求職理由については、「勤め先や事業の都合による離職」が同20万人減の51万人、「自発的な離職(自己都合)」が同2万人増の87万人などとなった。
就業者数(原数値)は前年同月比91万人(1.5%)増の6,319万人で、12カ月連続の増加。男女別に見ると、男性は同14万人増の3,596万人、女性は同77万人増の2,723万人となった。
就業率(15歳以上人口に占める就業者の割合、原数値)は前年同月比0.9ポイント上昇の57.0%。このうち、15~64歳の就業率は同1.7ポイント上昇の72.2%だった。男女別では、男性は同1.0ポイント上昇の81.1%、女性は同2.3ポイント上昇の63.2%となった。