損害保険ジャパン(以下損保ジャパン)および日本興亜損害保険(以下日本興亜損保)はこのたび、風力発電事業者を対象とした火災保険を2月1日から販売すると発表した。
同商品は新たに開発した「事故再発防止費用特約」を付帯しており、風力発電事業者を対象に保険とリスクマネジメントサービスを提供することにより、風力発電事業の安定経営を支援していくという。
2012年7月の再生可能エネルギーの固定価格買取制度導入以降、再生可能エネルギーの普及が進んでいるという。現在、国から認定を受けた発電設備の9割以上が太陽光発電に集中しており、今後風力発電をはじめとするバランスある再生可能エネルギーの育成が課題とされ、風力発電に対する期待が高まっているとしている。 一方で、風力発電設備はひとたび事故が発生すると損害が高額となるほか、同種の事故が連続して発生する傾向があり、風力発電事業経営における課題となっているという。これに対し、事故発生を削減するための定期的なメンテナンスや、事故発生後の再発防止対策を講じることが重要としている。
こうした風力発電事業の安定経営に対する顧客ニーズに応えるため、損保ジャパンおよび日本興亜損保では、損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント(以下損保ジャパン日本興亜リスク)の事故再発防止ノウハウを組み入れた、風力発電事業者向けの新たな火災保険を発売することにした。
商品の概要
保険種目:企業向け火災保険(企業総合保険、普通火災保険)
販売対象:風力発電事業者
補償内容:通常の火災保険リスク(火災、落雷、風災など)+事故再発防止費用特約(事故原因調査費用+再発防止点検費用)
事故再発防止費用特約の特長
同特約では、以下の費用保険金を支払うことで事故発生の抑制を図る
事故原因調査費用:事故の根本的な原因を特定するために要する調査費用を支払う
再発防止点検費用:風力発電設備は同一敷地内において複数の設備が存在するケースが多いため、事故発生時に事故が発生していない他の設備に同一の事故原因が潜在していないか点検を行い、同様の原因による事故を未然に防ぐための点検費用を支払う
なお、事故原因調査および再発防止点検は、主として損保ジャパン日本興亜リスクと、風力発電事業の専門的知見をもつ複数の会社が提携して行うとしている。