日清食品やそのグループ会社の明星食品は1月30日、インスタントラーメンの賞味期限を、業界団体である日本即席食品工業協会が定めたガイドラインにのっとり、2014年4月1日以降の製造分より延長することを発表した。
賞味期限延長で食品ロス削減を目指す
現在、世界では年間13億トンの食料が廃棄され、日本でも年間500~800万トンの食品ロスが推計されている。今回の取り組みは食品の賞味期限を延長することで、家庭でのストック期間過多などによる賞味期限切れで発生する、食品ロスを削減することが狙いとなっている。
また、東日本大震災を契機として防災意識の高まりとともに、防災備蓄食の需要も高まっている。賞味期限を延長することで、防災備蓄食としてのインスタントラーメンの価値も向上すると考えられるという。
業界団体である日本即席食品工業協会は、2012年1月から賞味期限延長の可能性について検討を重ねてきた。加盟社による保存試験データなどをもとに検討し、少なくとも1~2カ月の賞味期限延長が可能との結論に至ったため、同協会は2013年10月8日に「即席めんの賞味期限設定のためのガイドライン(※)」を改正した。
カップめんは1カ月、袋めんは2カ月延長
日清食品やそのグループ会社の明星食品は改正されたガイドラインにのっとり、現在販売している商品について、賞味期限の延長ができることを確認。カップめんと袋めんの賞味期限をそれぞれ延長する。開始時期は2014年4月1日以降の製造日から実施する。新しい賞味期限は、カップめんは製造日より6カ月(従来は5カ月)、袋めんは製造日より8カ月(従来は6カ月)となる。
※日本即席食品工業協会公式サイトの「即席めんの賞味期限について」、「賞味期限」より