東京都墨田区の郵政博物館は3月1日~5月25日、「郵政博物館開館記念特別展 -少女たちの憧れ-蕗谷虹児 展」を開催する。
大正時代から晩年まで幅広い作品を展示
蕗谷虹児(ふきやこうじ 1898~1979)は、大正から昭和にかけて、少女雑誌の挿絵や表紙絵などで活躍、詩的かつモダンで洗練された美女を描き、当時の少女たちを魅了した作家。1920年、21歳の時に、竹久夢二の紹介で「少女画報」にてデビュー、瞬く間に人気を博し、出版美術界の花形となったとのこと。
1925年に本格的な画業修行のため渡仏。パリでは春秋サロンに連続入選したほか、シャンゼリゼの画廊で個展を開催した。帰国後再び雑誌などで活躍し、その人気は絶頂期を迎えた。戦後、絵本の仕事を手掛けたほか、晩年は画集の出版や個展での作品発表など活動を広げ、その上品でモダンな作風は多くのファンを惹きつけたという。
同館の開館記念となる同展では、1997年に発行され人気を博したふるさと切手「花嫁」の原画を始め、少女雑誌、パリ時代、詩画集、晩年などさまざまな作品を展示する。
会場は東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ9階、郵政博物館 企画展示場。会期は3月1日~4月13日(前期)、4月15日~5月25日(後期)。会期中に作品の展示替えがある。開館時間は10時~17時30分(入場は17時まで)。休館日は3月17日、4月14日、5月7日。なお、3月1日は開館時間の変更あり。入館料は大人300円、小中高150円(郵政博物館への入館料)。混雑状況によっては、時間制の入館整理券を配布することもある。
詳細は「郵政博物館のイベントページ」で確認できる。