昨今のテレビは、技術の進歩とともにより薄く、フレームレスなデザインへと進化を続けている。そういった進化はユーザーにとっても非常に喜ばしいこと。その反面、物理的な制限から内蔵スピーカーやサウンドアンプに割けるスペースはどうしても減らさざるを得ず、デジタル化によりせっかく高音質になったにもかかわらず、その恩恵を十分に得られない状況となっている。
テレビの前に設置するだけで音が大迫力に! 設置スペースもわずか!
日頃からテレビで楽しんでいる映画やドキュメンタリー、歌番組、ライブビデオなどを視聴する際、なんとなくサウンドに物足りなさを感じつつも、テレビサウンドを補強するために大型のスピーカーを設置するスペースを確保したり、実際に設置したりするのは面倒と感じている人は多いのではないだろうか? そんな方にこそ、ぜひともオススメしたいのが、全幅89cmのコンパクトなボディを薄型テレビの前に設置しケーブル1本の簡単接続を行うだけで、驚きのリッチ・サウンドを楽しめる最新のフロントサラウンドシステム「YAS-103」だ。
「YAS-103」は、日本の家屋事情にも最適なコンパクトなボディーに、フロントステレオ(30W×2基)+サブウーファー1基(60W)を内蔵し、サイズを超えたサウンド再生と抜群の設置性を実現したサウンドバーだ。カラーはブラックとホワイトを用意。また、Bluetooth非対応の下位モデル「YAS-93」も用意されている |
テレビの前に設置しやすいコンパクトサイズ
「YAS-103」では、同社の上位モデルである「YSP」シリーズなどで採用されている音のビームによるサラウンドシステムでなく、ヤマハ独自技術「AIR SURROUND XTREME」により、DSPを用いて擬似的にサラウンド環境を再現する。その分、「YSP」シリーズのようにビームスピーカーを何基も搭載する必要がなく、内蔵のスピーカースペースが小さくなっている。「YSP」シリーズよりひと回り程度ボディサイズが省スペースで、テレビの前の空きスペースへの設置もより行いやすいのだ。また、カラーバリエーションとして、「ブラック」だけでなく「ホワイト」もラインナップされ、テレビのカラーや部屋のインテリアに合わせてカラーを選択できるのも、ユーザーにとってうれしいポイントだ。
テレビリモコンの信号を記憶させることで、テレビのリモコンから同機を操作できる「テレビリモコン学習機能」や、テレビリモコンの信号を中継するテレビリモコンリピーター機能など、ユーザーからも好評の機能が搭載されており、非常に使い勝手が良い |
さらに、同製品はBluetooth機能が搭載されているので、Bluetooth接続をした手元のスマートフォンやタブレット内の音楽を手軽にワイヤレス再生し、迫力ある音で楽しめる。また、Bluetooth経由で操作できる、専用アプリ「HOME THEATER CONTOLLER」(iOS版/Android版とも無償提供)を使えば、同機をより視覚的にリモートコントロールしたりすることが可能だ。
また、人の声と背景音を判別して人の声のみを自動で音量アップし、セリフやナレーションを聴き取りやすくする「クリアボイス」機能や、番組からCMへの切り替わりなど音声ソースによる音量差を自動的に補正し、音声を聴きやすくしてくれる「ユニボリューム」機能など、高機能・高音質なだけでなく利便性を高める機能も充実している。
わが家に「YAS-103」がやってきた!
今回は、手軽にテレビのサウンドを強化することができる最新フロントサラウンドシステム「YAS-103」の特徴についてお届けしたが、いかがだっただろうか。薄型テレビにマッチする省スペース設計と、リビングなどにも違和感なく調和するシンプルで美しいデザインで、これまでのテレビ用スピーカーにはない魅力に溢れていることを感じていただけたと思う。
後編では、YAS-103の具体的な使用方法とサウンドレビューを中心に、筆者宅でのセットアップの模様などを含めてお伝えする予定なのでご期待いただきたい!