ミックスウェーブは1月30日、米AUDEZE(オーデジー)社のヘッドホン「LCD-XC」および「LCD-X」を2月5日より日本国内で販売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は、LCD-XCが288,000円前後で、LCD-Xが270,000円前後。
2製品ともに、平面磁気全駆動型と呼ばれる形式のヘッドホン。ダイナミック型ヘッドホンのドライバーは、スピーカーと同じようにボイスコイルが接続された振動板と、その背後にあるマグネットから構成される。それに対して、AUDEZEの平面磁気全駆動型では、スリットの入った2枚のマグネット板に挟まれた形で振動板を配置。振動板はフラットなフィルムで、そこにはボイスコイルの役割を果たす回路パターンが組み込まれている。磁気回路は振動板全体に均一化した磁場を生成させ、最大出力付近でもほとんど歪が発生しない。また、コンデンサー型ではないので、電源は必要としない。LCD-XC/LCD-Xに使用されている振動板のサイズは、39.8cm2。
2モデルには、AUDEZEが特許主眼中の「Fazor Technology」が採用されている。技術の内容については現時点では公開されていないが、音の流れを調整、管理する技術で、より正確な音像た音場の再現に加え、位相応答やより広範囲にフラットな周波数特性を実現するとのことだ。
周波数特性は5Hz~50kHzで、インピーダンスは22Ω。感度は96dB/1mWで、瞬間最大入力は15W。最大音圧レベルは130dB(15W時)。THDは、全帯域で1%未満となっている。
ハウジングの素材は、アルマイト処理が施されたアルミニウムで、イヤーパッドにはラムスキンレザーが使用されている。ケーブルは着脱式で、シングルエンドケーブル、XLR4ピンバランスケーブルが付属する。長さはいずれも2.5m。
LCD-Xはオープンエアー型で、LCD-XCは密閉型。LCD-XCのハウジングバックにはブビンガ材が使用されている。ケーブルを除いた質量は、LCD-XCが650gで、LCD-Xが600g。