オアシスティーラウンジが展開する台湾発のお茶専門カフェ「春水堂(チュンスイタン)」の六本木店が1月14日、アークヒルズ サウスタワーにてオープンした。「お茶=女性」というイメージが強い中で、周囲の外資系・IT系ビジネスマンはお茶カフェをどう見たのか。
お茶専門カフェ、ビジネス街に登場
1983年創業の春水堂は、台湾で人気のお茶専門カフェチェーンで、アレンジティーの専門店。「タピオカミルクティー発祥の店」としても知られ、他にも「鉄観音ラテ」「ジャスミンミルクティー」などに象徴されるような、オリジナルの飲み方を提案している。2013年7月に海外での1号店となるカフェを東京都・代官山に出店。48席を設ける店内では、ゆったりとくつろぎの時間を過ごすことができ、人気となっている。
そして今回、日本第2号店として、六本木のアークヒルズ サウスタワー内に出店。オアシスティーラウンジの関谷有三代表取締役は「旗艦店の代官山店とテイクアウト主体の六本木店という位置づけです」と話す。六本木一丁目駅と直結し、周囲にビジネスオフィスが多い立地にある六本木店は、近隣エリアのサラリーマンが利用しやすく、出勤・帰宅時にテイクアウトしやすいという利点がある。実際に六本木店を訪れてみると、木目調のテーブルや畳を用いたいすなど、どこか懐かしさを感じさせる造りとなっている。
無糖や半糖などを用意し、男性層にPR!
ビジネスマンが多い六本木店で、積極的に男性に春水堂を活用してもらうための秘策はあるのだろうか。関谷代表取締役に質問をしてみたところ、「甘さのカスタマイズができるようになりました」。今回のオープンにあわせ、代官山店と共通で各商品の甘さを通常バージョンのほかに「半糖」「無糖」などとセレクトできるようにしたという(メニューによっては、無糖が選択できないケースもある)。甘味のカスタマイズも手伝ってか、オープン初日からの出足も好調なようで、「代官山店の男女比が2:8とすれば、六本木店の男女は4:6といったところでしょうか。イメージ通り、多くの男性にご利用いただけていると思います」。
実際に飲んだ男性の感想は……
では、実際に春水堂を利用した男性は、「お茶専門」のカフェにどのような印象を持ったのだろうか。春水堂による商品の試飲会およびお茶セミナーが1月15日に六本木店内にて開催されたので、記者も参加してみた。参加者は、六本木に本社を置き、日本最大の化粧品・美容の総合サイト「@cosme(アットコスメ)」の企画・運営を中心として、様々なビジネスを展開するアイスタイルの社員約20人。鉄観音ラテとジャスミンミルクティーの「半糖」と通常バージョンの計4種をそれぞれ、試していた。
試飲会の様子 |
全種の飲み比べを終えた男性社員に最も気に入った味を聞いたところ、鉄観音ラテの半糖が人気だった。ある男性は「半糖はお茶を飲んでいるという感覚が非常に強い。ラテとお茶のブレンドがとてもおいしく、一瞬『お茶なの?』と思ってしまった」と話してくれ、別の男性も「お茶の味がよくわかります。スッキリしたいときに半糖を飲みたいですね」と話してくれた。鉄観音ラテの通常バージョンも「本当にカフェラテを飲んでいるような感覚なんだけれど、甘ったるい感じはしないですね」と好評だった。
女性社員はというと、「鉄観音ラテの半糖はお茶らしさも出ているし、飽きがこない感じ」という声や「(通常バージョンは)コクがあって満腹感も得られた」などと、やはり鉄観音ラテの人気が高かった。
日本3店舗目は竹橋にできないかな……
春水堂のドリンクは、独自に設けた「お茶マスター」の認定者のみがつくることを許される。店舗では、毎日の気候や茶葉に合わせてお茶の仕込みを行うなど、常に最高の1杯を提供できるようにスタッフ一丸となって努めている。一杯一杯を手間ひまかけて作るだけに、オアシスティーラウンジ事業開発グループの木川瑞季マネージャーは「多少のお時間はかかるかもしれませんが、『仕事の合間にほっと一息できる時間を過ごす』というぜいたくを満喫していただければうれしいです」。
男性記者も、4種類のすべての味を試してみた。すっきりとしたお茶の味わいと、ラテならではのクリーミーさを感じやすいという理由から、やはり他の男性同様、鉄観音ラテの半糖が一番気に入った。ジャスミンミルクティーも、ジャスミンの香りがふわりと口から鼻に広がっていった後に、濃厚なミルクのコクと甘味が感じられ、とてもおいしかった。関谷代表取締役、六本木に続く3店舗目は、弊社オフィスがある竹橋近辺にぜひともお願いします!