石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下、JOGMEC)は29日、三菱商事の子会社が参画するカナダでのシェールガス開発事業について、約210億円の出資を行うと発表した。
三菱商事の子会社であるカットバンク・ドーソン・ガス・リソーシズ社(以下、CDGR社)は2012年2月、カナダのブリティッシュ・コロンビア州北東部モントニー地域で、シェールガスを中心とした天然ガス開発プロジェクトを推進するカットバンク・リッジ・パートナーシップ(以下、CRP)の40%権益を取得。
JOGMECは2012年8月、同事業を債務保証対象事業として採択し、CDGR社が金融機関から借入予定の合計限度額の75%に相当する19.5億カナダドルを債務保証する契約を締結していた。JOGMECは今後、CDGR社の出資母体として設立されたシェールガス・インヴェストメント・カナダ社(以下、SGIC社)に対して、約210億円の出資を予定している。
JOGMECが支援するシェールガス開発事業により生産される天然ガスは、三菱商事が参画する「LNGカナダ・プロジェクト」を通じて、将来的にLNGとして日本へ輸出される見通し。JOGMECは、天然ガス供給源の多様化に寄与するとともに、日本の「エネルギーセキュリティ上の大きな効果」が期待されるとしている。