京阪電気鉄道はこのほど、増床工事とリニューアルを進めていた樟葉駅前の商業ビル「KUZUHA MALL」について、3月12日にグランドオープンすると発表した。
現在の「西館」「KIDS館」をそれぞれ、「本館増床部(ハナノモール)」「南館(ヒカリノモール)」として建て替え、既存の本館(ミドリノモール)と合わせた営業面積を5万平方メートルから7万2,000平方メートルへ大幅に拡大される。
ファッション・雑貨から、家電・スポーツ・住居関連などの日用品まで幅広くテナントが入居するほか、アミューズメント機能も充実。大阪府下最大級の商業施設として、地区の利便性や魅力の向上を図る。樟葉駅前の駅ビルと駅構内店舗についても一体的にリニューアルを行い、エリア全体で約140店舗が新規にオープンするという。
「KUZUHA MALL」南館1階には、京阪ならではの特色あふれる施設として、ミュージアムゾーン「SANZEN-HIROBA(さんぜんひろば)」が誕生。「KUZUHA MALL」前身の「くずはモール街」と同じ1972(昭和47)年にデビューし、2013年3月の引退まで活躍した旧3000系特急車両の先頭車・3505号車(旧3000系自体の運用は1971年から)を展示する。運転操作に合わせて画像や走行音が流れ、実際に線路上を走行しているかのような運転体験・乗車体験が楽しめる「デジタル動態保存」を行う。
また、8000系特急用車両の先頭部に設置した実車の運転台で運転体験ができる運転シミュレーターや、大阪城・京都の社寺などを再現した京阪沿線ジオラマ(HOゲージ)も設置。京阪電車の歴史紹介パネルや映像モニター、期間限定の企画展示などを通じ、「ここに来れば京阪電車がわかる」空間をめざすという。